96y FLSTS エボリンガーのチューニング(点火・燃調)

調子が悪いとお悩みの96yエボ・スプリンガー 略して「エボリンガー」。
 
調子の悪さはエンジン始動時と、加速で頭打ちになって吹けない・・・そんなニュアンスでしたね。
 

部品全て在庫有りにてお預かりから一週間で完成する段取りで、エボリンガーをお預かり。
 
完成まで、暫し、お待ちを!
 
 

チューニング前の状態を確認するため、マズはダイノにてパワーチェックと、空燃比の測定。
 
 
(画像多で長編の為、続きは↓をクリックしてください PC閲覧のみ)


2000回転付近の落ち込みが気になりますが、パワーカーブもまずまずで、パワーを出すには条件の良くないロング・フィッシュテールエグゾーストでも馬力のカーブも綺麗に伸びていっていますね。
 
その後、チューニング前に、このエボリンガーの感触を確かめに行ってきました。
 
乗り出して気づいたのは低回転でのマイルドな吹け上がりですね。
活発に、ズダダダッと行かず、まるで寝起きの悪い人みたいな吹け上がり。
だからと言って、吹け上がらない訳でもなく。
 
(そりゃ、さっきダイノでエボリンガーをレッドゾーンまで回したから、そりゃ判っとる)
 
でもなにかが引っかかる。
 
ん〜?
これ、きっとキャブに何かしてあるな。なんだろう〜??
 
そう思いながらも、感じて解るいつもより「何かが物足りない。」
せっかく、エヴォに乗ってるのに、なんだ、この心が踊らない感触は。
物足りないのはなんだろうと、はっ!と気づいた。
 
 
「味気ない」事だった。
 
 

まあ、そんな事で帰ってみて、キャブレターから作業とりかかり、少しだけ謎が溶けた。
 
 

 

これは、サンダースライドですね。
もちろん、使ったことありますが、私的にはレース用のキットと認識しています。(悪いものではないが、使用する条件の事)
 
 

サンダースライドは取り外し、スライドピストンを交換。この度はFull-Tune CVの「純正派」にて、キャブレターはご注文頂きました。
 


キャブも、汚れていますね〜
 
という事、は?! 
Medi-Brightでメデぃります。
 
 

これが
 

こうなりまして
 
 

これが
 

こうなりまして
 
 

これ達が
 
 

こんな風になりました。
 
 

で、キャブを音速で組み立てると、この通り。
 

なかなか綺麗です。ライトサイドチョークマウントもオーダー頂きました。
 
 

ライトサイドチョークマウントは、こんな風に付きます。右手で全て操作出来るのが最大の売りです。
 
 

その次に点火系のチューニングと、カムカバーを開けるとカムポジションセンサーが溶けとるのを発見。
 

ここで、よく有りがちなのが「Dyna-S」を使う手法ですが、こちらを使います。
TwinTecのフルトラでシングルファイアー。ダイナSよりメンテナンスを省けますがプログラムが肝。GOODな走りとポテトサウンドで美味しく仕上げます。 
こちらのTwinTecのフルトラにすると、3つ、部品が新しくなります。
 
1つ:点火モジュールそのもの
2つ:スパークプラグコード(黒)
3つ:イグニッションコイル(ハイ・アウトプット)
 
特徴は、Dyna-Sと比べると
1つ:点火のマップ(プログラム)をパソコン用いて組める
2つ:レブリミット回転数を設定出来る(エンジンの使用 最高回転数を任意で設定可能)
3つ:負圧センサーを利用して低負荷・高負荷の点火タイミングを使い分ける事が出来る
 

 
ガバナーの場合は具体的に1800回転で点火タイミング20°・・・といった使用が難しい事が多いです。
(ガバナーを固定してタイミングライトで見た場合は違います)
 
ガバナーとDyna-sを用いた方法も、ガバナーから生み出される動きから、レコードプレーヤーのような味わいがあり、それはそれで味わい深い部分がありますので、優劣を付けているのではありません。ただし、三拍子とパワーとのバランスを整えようとすると大変ですよ〜。まあ、それも楽しさなんですけどね!
 

ついでだから、バッテリーケーブルも交換とのご連絡頂き、交換させて頂きました。
取り外した純正のバッテリーケーブルは、お煎餅のようになっていました。バッテリーとの接触面も腐食多め。変えてよかった。
 
 
つづく!

マサでした。