JIMS120エンジンを搭載した2015y FXDLローライダー。
エンジン載せ替えとは。
ハーレーをカスタムする中では王道中の王道 。これを、公認をとって「公道仕様」とするのが今回のメイン・プロジェクト。
エンジンの載せ替え・・・。
例えば、もう10年近く乗ってきた車両。慣れ親しんだ車体はそのまま、エンジンだけ載せ替えて生まれ変わった走りを楽しみたい、ということも可能である。エンジンをマルっと載せ替えれば消耗した部品も新品になる。エンジンの排気量が大きくなろうものなら、大きくなる排気量に合わせ耐久性も上がっているものだ。今回のJIMS120 / レースエンジンはまさにそれ。
うわっ、ぶ厚っ!!
クランクケースは肉厚で堅牢なのは、カムカバーのガスケット面を見ても判る。
これがハーレー純正。
これだけ肉厚になってはいますが、だからと言ってカムカバーまでJIMS品になるかというと、そうではなく、カムカバーはハーレーの純正品が使えるようになっているのが、JIMSエンジンの標準仕様です。ロッカーカバーもハーレーの純正ロッカーカバーが付いてます。
ついでに言うと・・・
これ、スクリーミンのやつじゃ!と思いきや、JIMSロゴの製品。
JIMS120標準カムシャフトから交換。JIMSレースエンジンの仕様変更を行いました。
別に大したことはないですが、クイックリリース仕様のスクリーミンイーグル・アジャスタブル・プッシュロッド。現場ですぐにカム周りにたどり着けるようにもなるのも、レース仕様エンジンならではの配慮ですな。
オイルポンプはT-manの3ステージオイルポンプ。 もともと、ロードグライドでボンネビル出場前提時。高回転を長い距離保って走ること前提で導入したオイルポンプを採用。折角持っているのだからね、組もうじゃあ、ないの。
よくオイルポンプで問われる送り側の容量は純正相当。戻し側が強化され、純正1ギア2系統の問題点を改善された2ギア2系統3ギア3ステージオイルポンプであります。これで、いつ、いかなる時でもエンジン内、オイルで溺れず、いつでもレスポンスの良い具合であります♪ この3ステージオイルポンプを組むには、フライホイールがヤワではいかんのですがね。
しかし、ボンネビル出場前提エンジン仕様でこのオイルポンプをチョイス。先ほども書きましたが、よくオイルポンプで問われる送り側の容量は純正相当。いつ、ぶっ壊れてもおかしくない自己責任最高回転7000rpmで走る前提で、考えていました。それからすると、低いアイドリングでオイルポンプ交換の必要性って…まっ….多くは語るまい。それでも変えたいのなら盆栽カスタム。そういうのも、いいじゃあないの。
このJIMS120は、やはりというか、JIMS製のフライホイールが標準仕様です。フライホイールもRunOut値も一応測りましたが、納得して収めました。
プレス・フィット・フライホイールに4340のクロモリ・コンロッドの、JIMSフライホイールはスクリーミンのカタログでもブランド名を「Screamin eagle」に改めて販売されていますね。
エンジンが大きくなると、クラッチも相応のものが必要になります。が、今回は完全なオーバースペック!だって、元々がボンネでJIMSエンジン単体で140馬力、NOSでWetショットの30馬力アップショットで控えめに170馬力…なんていう「レーシング」な仕様に、と思ってセットアップしたクラッチ。オーバースペックじゃ、ない、わけがない。軽くて滑らない、滑らせて食わせる事も出来る、こいつは賢いクラッチ。ま、相応の価格ですけどね。20万。でも、もう手に入らないとか、先日聞きましたよ。
スロットルボディはHorse Power.incを組み込む。
中もインテークランナーを合わせ、段差が無いようにしてある。作りの良さが伝わるかと。
一通り組み付けが終わり。慣らし運転開始。ヒートサイクルでの方法です。
チューニングも、ザーッと荒く合わせ、慣らし運転を優先。
続く。