The Beast “FXD”

「08年のFXD TC96です」
 
まずはエンジンから開けてみましょう・・・。
 
ツインテックのツインチューナーが取り付けられていました。
  

 
 
ま、まあ。中身はこんな感じになっていました。
 
 

 
 
 
あ、さて。
今からナニをするんだ??
  
って思っている人はいらっさるハズ。
 
 
 
実は、
なにか、するんですよ〜ぉ♪
 
 
 
最近のインジェクションになったハーレーは、「牙」を抜かれてしまい、全く全く全然面白くない乗り物だなあ・・と密かに(??)モンモンとしていました。日本語のナッてない酷い書き方でこき下ろしてますが仕方が無いって思って。ワタシメ、が「欲張り」なだけなので。
 
でも、ただパワーがあり余るだけのエンジンは、これはこれで本当にツマラナイ。
 
だから、問題なのは「どういう風にパワーがあるか」
 
ここなんだよね。
 
辿り着いた答えの一つは「パルス感」。 パルス感がありつつも、パワーがある。そう、まるで8ビートのドラムね。小気持ち良いパルス感のままトルクのピックアップが早くて扱い易いインジェクション車なら、これなら乗っても楽しいだろうと思っていた。
 
んで。
更に密かに用意していた構想を元に、エンジンをセットアップさせて頂きました。
  
これほど楽しい仕事はない。
 
 
 

まずはシリンダーとピストンをセットアップ。コンプレッションレシオはやや高めを、あえてチョイス。今回ここでLOWコンプレッションレシオをチョイスしたならば妥協意外の何者でもなくパンチが無くて眠たく退屈なだけなのだ。
 
 

よーくみてください。ヘンな物がついているでしょう。これはエンジン始動時に楽々スタートできる、解り易く言えば「デコンプ機能付き」のカムシャフト。ま、ハイコンプレッションレシオ対策ともいえますが。また、このカムシャフト独特のインテーク・エグゾーストそれぞれのプロファイルが、おぉお〜ッて思ってもらえる”ニヤリっ”としてしまう感じなんだよな。もちろんこのカムと排気量を考慮したヘッドワークが必要である。
 
 

こちら純正のシリンダーヘッド、インテーク側のポート。
 

純正のポート内は「バリ」などが沢山。
ただ走るだけならまったく問題無し。しかーッしっ!
チューニングというムダな事をするのならバリほどムダなものはないッ。
 

低速のフローを意識した面荒さ。
 
 

アッセンブリー中・・・・。

 


シャーシダイナモ上にて試運転中。組んですぐは負荷をかけれないからね。昨日は暑かったので部屋の外からVFI ECMのGaugeを表示させて様子を伺う。ワケの解らない数字が一杯書いてあるように見えるハズなので、その一部を抜粋。簡単に解説すれば少し負荷をかけた状態でエンジン回転2400rpm付近を巡航させエンジン温度は大体130℃前後をウロウロしている・・って表示されています。
 
VFI ECMの基本ベースマップをチャッチャッと作成後、ガソリンを入れに近所をツーリング。狙い通りのパルス感が出たかなーと思い、ソロソロと走りだすも、パルス感と、ビート感に異次元の移動力・・・・・・!!
 
言ってみれば、まるでLS6エンジンのような仕上がりになっていた。これ、コルベットのようだ・・・すげー気持ちイイッと思い右手に力が入りそうになるも、気持ちをグッと抑えてもう一度シャーシダイナモ室に入れる。
  
これから本格的にセッティング開始です。
 
最後に、ニュアンス党すぎて申し訳ありません。