引き続き2005年式XL1200Rのリフレッシュに取り掛かります・・・・
□ キャブO/H
キャブレターもオーバーホール。
以前加工させて頂いたFull-Tune CV。
加工後も、メンテナンスは必要ですよ。
続きは下をクリック。
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□ リア回り
リア回りのメンテから進めていきます。
スイングアームベアリングもルーブ。状態確認すると動きが渋く固着気味でしたね。取り外さないと潤滑したい所へグリースは届きませんので、ここまで行います。
当然の事ながらタイヤ交換時にホイールバランスとったであろうが、走行を重ねるとバランスが変わってくる事もあるので念の為にチェックしてみると15グラムのバランスウェイト貼り付け指定が出た。ワタシメがだいぶ前に国家資格3級シャーシの整備士の講習を受講した際、ブリジストン社から講師がいらっしゃって、バランスについては色々教えてもらったが、興味深い所である。
リアーブレーキのマスターシリンダーは定番のインナーパーツの不具合が出ていました。対策部品を組み込んでここもばっちりです。
リアプーリーのハブダンパー(アイソレーター)も交換。プーリーを進行方向へ動かすとガタガタと動きがありましたが交換することで遊びも解消されました。
□ フロント回り
ネックベアリングもルーブ。
そしてフロントフォークの磨きへと。
磨く前は
あちこちに
鋳型による残り物があります。
これがあると磨きの仕上がりに影響しますので、全て取り除き・・・・
こんなふうに(あっちゃ〜ピンぼけだ (・_・;) )
磨き上げて・・・・
フロントフォークを分解しまして
Race-Tech ゴールドバルブ&スプリングをインストール。
リアはキャディーズショック装着済みで、今回交換したフロントに合わせて調整を施します。
フロントのホイールベアリングは不具合があり、交換しました。
ベアリング交換には専用のTOOLが必要となり、簡単には交換出来ません(^^ゞ
組み付けていきまして・・・・
出来上がってきました。
□ 仕上がり確認
弊社シャーシダイナモに載せ、ギアを入れ、エンジンを回していきます。
組み上げたエンジンと、このキャブレターがいい仕事しているか、確認してみましょうかね。
その結果がコチラ☝
69馬力に、トルクが10.62kg-Mという結果。正直期待以上の綺麗なパワーカーブに、素晴らしい結果だったと思っている。
試しに、ある「パワーカーブ」と比較してみましょうか。データーが豊富にあるのでこういう時に役立つ。
赤いグラフはそのまま固定し、青いグラフを追加してみた。
では、青グラフはなにかと言うと、インジェクション1200スポーツスターのグラフで、純正ECMフラッシュチューニングで、インジェクションチューニングを施した車輌となる。エンジンには何も手を加えていない所に差があり、それぞれスペック的に開きはあまりないので比較がし易い。
で、グラフを見ると3000回転以降のトルクで両者比較すると最大1キロ近い差がある。過大に表現するためにインジェクション1200スポーツスターの方が不利な条件にしたとか、そういう事は全然全くない(燃調が合ってない、など)。それぞれ、もてる精一杯のエンジンスペックがパワーカーブとしてなり現れ、エンジンという土台が仕上がりに影響している好例として載せてみた。キャブの方がいいでしょ、とか、そういう捻くれた捉え方はしないで欲しい。
ちなみにインジェクション1200スポーツスターがごく一般的なパワーカーブであり、今回の2005年式XL1200Rのパワーカーブは期待以上の綺麗なパワーカーブに、素晴らしい結果である事を改めて付け加えておきます。
走った感じは、3000回転以降の前進力にトルクのモリモリ感は、ちょっと口元が緩んでしまいますね。
さて。
先週の事ですが。
仕上がり確認し、磨きあげ、オーナー様が待つ元へと送り出してきました。
またの機会がありましたら、宜しくお願い致しますm(_ _)m
uniさん
この度は遠方からのご依頼ありがとうございました。
そろそろ、そちらに届いたのではないでしょうか。これからも1200Rでお楽しみ下さい。それでは!
この度は御世話になりました。
ソロソロ届くかと楽しみですが、掲載も楽しみのしていました。
3000rpmからのモリモリ楽しみです。
ありがとうございました。