エヴォ乗りの「願い」を叶えるもの。

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1月にエンジン腰上オーバーホールとカム交換させて頂いたエヴォFXSTSさん。「突然」に調子を崩してしまったようで。診てみれば点火装置のダイナSが壊れてます。ダイナSの寿命はおおよそ5〜6年なんで。そんなもんかな、と。

ダイナSは三拍子が出せる物として広く知られてますが、元々はポイント点火からのアップデートとしての商品。昔はハーレー純正アクセサリのカタログにも載っていました。

ポイント点火は電気接点を有しており、そこの接点磨きや隙間調整が必要なもの。ダイナSにすることで、無接点化でポイント点火特有のメンテナンスの煩雑さを解消し、ポイント点火よりもプラグギャップを広く設定出来る事で火種が大きくなり、ショベルなどの濃い混合気が必要となるエンジンでも確実に着火出来る事で、よりパワフルに走り、冷間時の始動性も向上する。

ポイント点火方式と比べ、メンテの簡素化と、走りの向上が可能なものが商品がダイナS。ですが、ダイナSにしても、ポイント点火同様に機械進角装置の「ガバナー」は変わらず残り、ガバナーを取り外して定期的に給油してあげる必要がありますが、ダイナS装着されていても、このことを知らずに乗っている人が、どうも多いようです。あ、あと。レブリミット設定がポイント点火同様に備わっていないので、安全装置が無い状態となります。後付けも可能ですが、これをつけている人は稀ですね。

80年以降のショベルや、エヴォエンジン系は純正でメンテナンスが不要な点火装置になっているにも関わらず、わざわざダイナSにしてメンテ箇所を増やす三拍子カスタムに賛同出来ない人も、割といらっしゃいます。

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この度使うのがこちら。ツインテックのモデル1005です。イグニッションコイルとプラグワイヤーもセットのフルキット。デュアルorシングルファイアーどちらも選択可能、シングルスパーク・マルチスパークも選択可能な高機能な点火システムで、ハーレー業界で古くから用いられている「フルトラ」と呼ばれる類の点火装置です。 

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80年以降ショベルや、エヴォ以降の純正点火装置同様に、メンテナンスフリー。一度設定すれば、ずーーーーーーっと、調子の良いまま走れる。キックスタートもOK。

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VOESを利用し、走行時の負荷状況を簡易的なセンサーで監視。急加速時や高負荷走行時には専用のマップに移行してノッキングを回避出来、更にそのマップをパソコンを用いて調整可能。

今まで体感したことのない力強い走りに生まれ変わり、ダイナSよりも設定幅がずば抜けて広いので、ダイナSでは三拍子設定すると走りが確実に犠牲になりますが、こちらのツインテックModel1005であれば、「良い走り」と「ポテトサウンド」の両立が可能です。もちろん、日常用途にとても向いています。

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今回、中が透けて見えるシースルータイプのポイントカバーに交換。

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確認のランプが見えるようにしました。ちょっと変えてます感あるでしょう。


赤いLEDランプが火を飛ばした時、緑のLEDは高負荷やアクセルを急に開けた時、高負荷時に消える仕組み。

調子良く、パワフルに走りたいと願うエヴォ乗りや、ショベラーの皆さんの願いを叶える商品。ショベルは相変わらずポイント人気なので、たちまちはエヴォ乗りの間で流行る事間違いないですね✨ 日帰り可能です。お気軽にお問い合わせください。

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