95y FLSTN エンジンリフレッシュ! チューンアップでみえる基本性能の違い

お久しぶりです。
 
お久しぶりで突然ですが、突然は何事も突然やってくるのです。只今聴いてるmusicはFF5の第3世界のフィールド曲「新しき世界」 懐かしい。リアルタイムにやってました。たまぁ〜〜に、無っ性に聴きたくなるのはこの頃のFinal FantasyのBGM(4・5・6)。この頃のFFは今思うと神秘的でしたね。いつでも再プレイ出来るよう5・6のスーファミソフトを隠し持っていながら、今だ実現ならぁ〜ず!ギルガメッシュに、会いたいぜ!!
 
 
 
  
はい、懐ゲーが好きなDrマサが綴る45ブログの時間です。
 
 
 
□ □ □
 
 
 
 
95年式エヴォリューションエンジン搭載のFLSTN(ノスタルジア)ご入庫。
エンジン始動一発で、なんら不具合なく快調そのものですが、この度は今年の走りに向けてのエンジン不安要素の払拭!
 
 
 
要するに、簡単に言い換えれば腰上のオーバーホールという事です(^v^)
 
ワタシメはガスケット交換しただけではオーバーホールとは言いません。それではただ単に「ガスケット交換」(苦笑)
 
エンジン関係は、よく知らない人からしてみると「エンジン!凄いじゃん!」と思ってしまいがちなようで、オーバーホールという言葉に安心しきってしまい、肝心な所に気づかない事があります。

 
  
ところで。
 
オーバーホールをググッてみると
「通常の点検作業では出来ない清掃作業や劣化部品の交換、調整を主目的とし、機械製品を部品単位まで分解して清掃・再組み立てを行い、新品時の性能状態に戻す作業のことである。」とウィキペディアには載っています。
 
ところが、これから行うのはチューンアップも含めたオーバーホールです。チューンアップ(TUNE UP)とは「本来あるべき性能を取り戻す事」です。この本来あるべき性能とは、ちょっと深いな、と思う。本来あるべき、という事は、潜在的、ポテンシャルが隠れている。つまりは、いま使っている部品ですら、組み付け次第ではもっと良く出来るというニュアンスも含まれているという事だと考える。この度はこのコンセプトで、新品時の性能状態以上に仕立て上げていきます。
 
そのため、今回は腰上を開けて、不具合無ければ綺麗に組み直していきましょうという方向でしたが・・・・!
 
開けてみましたら・・・・
こういう事もあるカモですよ、と事前にお伝えしていた事が起こってました(-_-;)
 
 

 


 
ピストン上部にカーボンが乗ってるだけではさほど問題無し。目視で判れば苦労しない。ダミーヘッドを付けて各所計測していくと、見えてくる実態・・・・でした。
 
そうなりまして、ピストンは交換。
 
欠品する事が多い純正ピストンのオーバーサイズを在庫していましたので無問題。そのピストンに合わせてシリンダーをボーリング&ホーニングしていきます。
 
ピストンのオーバーサイズと聞くと、これまた「ボアーアップか?!?!」となっちゃいますけどね、残念ながらコンマうんミリ(0.1mm単位)のサイズ変更で、ハーレーほど大きなピストンで、大きな排気量では、比率でチビ〜ッとしか大きくなりゃしません(笑)改造目的では、ないのでね、そういうものだと理解願います。
 
ボーリング&ホーニングしている間に、違う所を進めていきます。
 
 

バルブはリフェースで再利用可能だった。(写真はリフェース前)
 

チャンバー室は先にカーボンを落として、この状態ですが
 

ポート内を掃除すると、この通り。
 
 

シートカット前。
 

シートカット後。
このヘッドは、ホンマにシートカット行なって良かったですよ。
 
 

シート淵にある段差も
 

アールを付けた仕上げに出来ます。
 
 

腰上が完成しました。
実際には載せてない事も色々としていますが、ここでは割愛。
 
45のブログを熱心に見ておられる人ならお気付きであろうと思うが、フォーク回りを磨きあげた写真はあるにも関わらず、エンジン内部を磨きあげた写真が無いことを。これ、実は工賃ばかりかさむ無意味な行為である。もちろん、写真写りはとても良いものになりますが、実際に効果の程はというと、それではエンジンは良くならない。カーボンが落としやすいとか、その程度。むしろハーレーの様な低回転で主に動くエンジンでは不具合すらある。趣味でやる分にはどうぞ、と言いたい所だが、我々は仕事で請け負う訳だから費用対効果が全く望めないものはお勧めしていない。
 
チャンバー室やポート周りを、ほれみよと言わんばかりに磨きあげられた仕上げでホロッと騙されるユーザーが多い中、 こういった内容が大切であることを付け加えておく。
 
 
 

 

エンジンを着々と組み立て。
 
その後は慣らし運転です。シャーシダイナモを用いて慣らし運転を行う。ヒートサイクルの慣らしは、45ホームページの慣らし運転の項目を読んで頂いた人なら聞き覚えのある言葉ですが、この時期は外気温低すぎでエンジンは全く温まりません。ヒートサイクルの慣らしを効果的に進める為にも、エンジン温度管理が行き届いた環境で行います。実際に走っているとやむを得ない事ばかりですが、エンジン回転数とエンジン温度に注視でき、実走せずにすむので交通の流れは無視出来ます事からリアタイヤの回転速度を控えめに出来る事でタイヤの摩耗が少なく行えます。
 
 

数回慣らしを行なった後のエンジンオイルです。 そして、パワーチェックが行えるまでになりましたので、セッティングを進めていきます。
 
 
実は、今回のエンジン分解前にパワーチェックを行なってましたので、前後での比較が出来ます。
 
 
 

エンジンをやり直す前後で、9馬力、トルクは0.8km-Mもの差が出ました。エンジン組み直すとキャブレターセッティングも変更が必要でしたので、合わせて行いました。
 
今回は、キャブのサンダージェット化と、どっちにしようか、悩んでおられましたが、エンジンという土台が確りしたので、次はサンダージェット付ければ、完璧になりますね(・∀・)
 
今年は、バリバリ走りまくって下さい!