納車間近 / 98y FLSTC / V111 トリプルワン

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突然ですが
この前飛び込んできたニュースにはちょっと驚きましたね。

「ハーレーに制裁金12億円。スーパーチューナー廃盤」

http://this.kiji.is/139048075093820917

「ハーレーは2008年以降に2種類の装置を製造し、米国で販売していた。」
 
とありますが。Wall Streetジャーナルの記事を見るとスクリーミンイーグルのレースチューナーとスーパーチューナーが対象。

スーパーチューナーは確かな筋の話で、アメリカでは速攻で廃盤になったようです。廃盤になったという事は、今後アップデート等は行われない可能性が高いと理解しています。たまーに裏で働いているデータのバグがある。表に出てないから調整のしようがない。それがアップデートされなかったら本当に困りますねえ。
 
2017年12月26日追記
 
スーパーチューナー・ストリートチューナー共に、日本でも廃盤となりました。今後の発売については未定です。アップデートについても未定ですが、すでに対応出来ていない車両・ソフトウェアレベルも存在しています。2018年モデルについては、特にお気をつけください。
 
スーパーチューナーはハーレーのディーラーさんで扱う商材。商材として廃盤になってしまうと痛いでしょう。

ちなみに。中古のスーパーチューナーをお買い求めになる際はご注意ください。一度使ってしまうと他の車両では使えません。ECMとセットでならOKですがTSM/TSSMに対しての設定が必要になる場合がありますがディーラーさんでは行ってくれない事が多い事案だろうと思います。

自体が波及して「インジェクションのチューニングはお早めに」、なんて事にも。先のことは誰にも解らない。鼻息荒くして新車買った、乗ってみて思ってたのと違う。ガッカリ。でも、どうしようもない、なんて時代が来るかもね。
 
現状でも最新の車両で「エンジンを愉しむ」のはなかなか厳しい。
 
車両を購入する際の選択肢として。規制そのものがなかった時代の車両・または規制が緩かった時代のキャブ車というのも良いもんです。 現状、最新のキャブ車も10年前の車両ですけどハーレーの歴史から見たら全くの最新車両。エボリューションもまだまだ現役。エボは特にこれからの車両です。

http://www.45degree.net/Tuning/carburetor/cv_improvement.html
キャブレターのチューニングは、相変わらず継続、お仕事も絶えず頂いておりますが、この8月から受託加工のみ辞めました。

キャブレターだけを送って頂いての加工はやめました、ということですね。ご来店頂いて取り付け、調整、させて頂けるのが最善という考えです。通販対応どうにか出来ませんかのメールたくさん頂いておりますが、全てお断りしています。

 
 
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(注意:↑現在在庫に有るキャブレターです)

それでも、ご来店が難しいというお客様にはこちら!
ある程度のスキルは必要となりますが、中古ベース・新品ベース、共にキャブレターの販売を行っております。弊社のショッピングサイトにて。

程度が分からないキャブレターを某クションにて買うのを躊躇うでしょう。ところがバッチリになってるキャブレターなら欲しい!そりゃそうだ。

弊社までの陸送費用などを比べたら悪くない価格に収まっているはずです。販売するキャブレターは、ハズレ品ではないCVキャブを販売に回しています。

中古でエボの車両は手に入れたのだけど、マニホールドから欲しい、というご要望ありましたらお問い合わせください。

在庫のあるうちは、キャブも、マニも、対応可能ですので。在庫無くなったらごめんなさい。
 
もちろん、ご来店での取り付け、調整チューニングまでご依頼頂くのは大歓迎!来て良かったと言わしめる仕上がりに致します。

今回の45ブログはキャブレターの話から入っていきます。
 
 
 
 
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さて、そんなキャブの中でも既にプレミアのキャブレター、スクリーミン44ミリCVキャブレターの製作。これをトリプルワンにスワップしたヘリテイジに装着します。44ミリのCVキャブがメーカー廃盤の今、車両購入のオプションで選べるなんて本当に幸せもんです!

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キャブレターのボディをペイント。
 
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当初、モノリスブラック(耐ガスペイント)での受注でしたが、全体の仕上がりを考慮し、焼き付け塗装のややツヤ有りにて仕上げました。
 
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マニホールドはトリプルワン・エンジン用のCVマニホールド@特注品。
 
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V111 / トリプルワンに44mmCVキャブレター/サンダージェット仕様・装着完了でっす。
 
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待っていた外装一式、5月末に出て、8月の夏季休暇明けにや〜っと揃った。お客様のツテで弊社とは取引のない業者様に持ち込まれ外装一式ペイントに出ていました。当社にて行う場合は色んな意味を含め「こんな事」はないですよ。普通怒られます….(苦笑)
 
やっと、やっと形に出来ます。
 
 
 
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外装一式・素早く組み付け、新規登録を済ませナンバーを取得!もちろん車検証には「総排気量1.82L」になっている公認車両。公認はプレミアです(^^)

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温井ダムへTestRide@トンボ帰り。
外気温35度以上。空気がヌルすぎる。涼を求め山間部へ。真新しい空冷エンジンには涼しい空気が定量必要だ。

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鉄道のレールが歪むほどの天候。干からびそうになり日陰で休憩。来週の納車に向け、徹底的に荒出し。調整・修正に休憩を適切に挟み185キロ走行。その甲斐あって納車できる状態にまで持っていけた。

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各調整を済ませ、完成の図です。

 
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メーターは回転数計付きの新品。
 
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CVキャブの走り味はいいっすねえ。スロットルに敏感すぎず、レーシングキャブレターのような煩雑さがない。
 
ラフに扱ってもズカダカと低速から粘り強く最良の加速をさす感触はバキュームピストンを有するFull-Tune CVキャブレターならではの特性。
 
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それを1820ccのトルクフルなエンジンに取り付け・・・そりゃあね、気持ち良いに決まってる。

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ムフフすぎます。
あとは納車の儀ですね。