同じ書き換えチューニングでも異なる事 SEスーパーチューナー / 2009MY FXDL


アフターファイアーが酷く、これを解消したい。とのことでご依頼頂きました。当日でのチューニングで受注案件
 
SEスーパーチューナーという純正ECM書き換えのデバイスを再度利用した再チューニングです
 
スーパーチューナーそのものが米国国内で問題になり2017年あたりで廃盤(リンク)
 
昨今では見かけることが少なくなってしまったデバイスです
 
日本ではそもそも基準が異なるのでチューニングされていることがイコール違法性があるものではありませんので誤解なきよう
 
この辺りは、意外かもしれませんがアメリカの方がよっぽど厳しいのですよ…公道使用不可と表記していてもたたかれたこの件含め深堀すると長くなるのでこの辺りで。
 
 
 
しかし、ちょっとしたマイナーなトラブルもあった
 
 
 
 
 
ダイノルームのパソコンは特有の環境ゆえに消耗品
 
サクッとパソコンを新調したのまではいいが、日常的に使わないソフトはインストールしておらず
 
スーパーチューナーのソフトウェアがなくなってることに当案件の朝、気づく始末
 
前述の通りスーパーチューナーは廃盤になり久しくソフトウェアのアップデートも行われず
 
ウェブ上でダウンロードしたら大丈夫という状態ではなくなっています
 
スーパーチューナーは元々ウェブ上からダウンロードしてソフトをインストールする流れだったのでレースチューナーのようにCD-ROMが存在していません
  
どうしたかというと、Supertuner.exeのインストールファイルを自社クラウド環境で保管していました
 
これで解決 
 
大切な情報は最新のITツールを用いてクラウドで直接保存・管理し、必要に応じて速やかに共有も可能にしている
 
チューニングも経験を重ねるとバックアップの重要性がよくわかってくるもの
 
 
 
そんなことでスーパーチューナーを用いた再チューニングをスタート
 
VCIから以前のデータを引き出してチューニングは行いません 
 
弊社にある実績のあるベースデータを用いてチューニングをスタート
 
  
チューニングも後半に差し掛かり、アフターファイアーがいつものように、上手に消せない むむむ?
 
これはデバイスごとの特有の差が原因でした
  
 
チューニングも触れる領域と、そうでない領域が存在し、魔法使いのようになんでも出来るわけではない
 
そのため、このデバイスの選択はとても重要です 純正書き換えだからなんでもいいや、ではない
 
日常的に用いているディレクトリンクでは調整項目が出ているが、スーパーチューナーでは出ていない、と言った具合に
 
スーパーチューナーの、その調整項目の少なさも関係したが、他の要素も関係していました まっ本当にどうしようもない箇所の話ですわ
 
今回はアフターファイアーが最大の解消項目だったのでスーパーチューナーで出来る目一杯の調整幅を利用して最大限消すことは出来たが、どうしても消せないところは残ってしまった
 
走りの点では以前よりも格段に良くなるよう、念入りにマッピング
 
お客様にアフターが上手に消せなかった旨をお伝えすると、やや曇った表情
 
走りの点で変わったはずだ云々は全く触れずにお客様に納めました
 
 

どうだったかなぁ、と いつも気になっているので、感想いただけると嬉しいですよ