アフターファイアーが酷く、これを解消したい。とのことでご依頼頂きました。当日でのチューニングで受注案件
SEスーパーチューナーという純正ECM書き換えのデバイスを再度利用した再チューニングです
スーパーチューナーそのものが米国国内で問題になり2017年あたりで廃盤(リンク)
昨今では見かけることが少なくなってしまったデバイスです
日本ではそもそも基準が異なるのでチューニングされていることがイコール違法性があるものではありませんので誤解なきよう
この辺りは、意外かもしれませんがアメリカの方がよっぽど厳しいのですよ…公道使用不可と表記していてもたたかれたこの件含め深堀すると長くなるのでこの辺りで。
しかし、ちょっとしたマイナーなトラブルもあった
続きを読む 同じ書き換えチューニングでも異なる事 SEスーパーチューナー / 2009MY FXDL
「スーパーチューナー」カテゴリーアーカイブ
アイドリングが下がらないトラブル / 2009MY XL883N
時々アイドリングが下がらない症状があるとの、ことでご入庫。
20分ほどシャシダイで回し温感状態でアイドリング状態にするとスロットルポジションがチラチラ1%…02%…05%…1%と動いているのを確認し
あ、これだと。
以前の記事にも紹介しました
https://www.45degree.net/blog/?p=27386
あの時ほど分かりやすい症状は出ないし、アイドリングが下がらない症状は出てないが、スロポジがチョロチョロするのは、明らかな異常。 続きを読む アイドリングが下がらないトラブル / 2009MY XL883N
ボアアップ後の再チューニング / 2017y FLTRU
先の記事のメインジェットのページが出来ております
https://fortyfive-degree.ocnk.net/product/500
この度は、ミルウォーキー107を、S&Sのボアアップキットを用いて124キュービックインチへ排気量を拡大したFLTRU
ボアアップ後、一定距離を走行し、初期慣らしを済ませた上でチューニングを施し、それからご納車しておりますが(当然の事ながら…)
弊社が定める「一定距離以上ご走行頂いたら、再度診せて下さい」と申し出ておりました。
※弊社にてボアアップしたお客様だけの、アフターサービス です
この「一定距離」を超えて、再度確認しチューニングをやり直すと、以降はさほど狂いを生じないことが判っています。
一定距離以上走行での、チューニングの確認そのものは、お代は頂かずに行っております。
その代わりと言ってはナンですが、エンジンオイルの交換を行って下さい。
「一定距離以上ご走行頂いたら、再度診せて下さい」という距離は、エンジンオイルの交換推奨距離でもあるから。
昨年の夏頃から実施しているお知らせですので、俺んはやってないゾ、というお客様はお申し出下さい。(要予約)
その際は、必ず、ガソリン満タンで。ハイオクガソリンで。お願いします。
https://www.45degree.net/order.htm
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クローズドループ、そのキワの設定 / 2020y XL883N
これから申し上げることは、何もチューニングしたから、こうなったものではない。
元々、純正状態でこの症状を持ち合わせてるソフトウェアレベルが多く存在する。
元々純正にある「バグ的」なものと理解している
純正状態で持ち合わせてる場合、それは改善のしようがないものと判断され。
チューニングを行うならば。
理解した上で、設定を行い、その特性を、「利用」する必要がある。
私も、チューニングを始めた当初から気づいてた事ではない。
2012年にアメリカへ渡り、Hiro Koisoさんの講習を経て。
独自に独自を重ね。
より良いサンプリング方法を模索し、その先にこのエラーを見つけた次第。
まずはこちら、ご覧頂きたい。
静止画。
回転数と、スロットル25%にロック。
この時のラムダ値は0.941。空燃比に直すと約13.8。
ここの値は、目標とされる空燃比が表示され、そこに向けて事前にVE値をアジャストしている。
正確にVE値をアジャストすればこの空燃比になる、これがハーレー純正で採用されているデルファイECMの優れた機能の一つ。
ところが、そこでの実測空燃比は大きく外れている。
その理由がここにある。
それぞれ、上下で前後シリンダーのVE値を表示しているが、その右にある値は、補正後の値を示す。
この時のラムダ値は0.941。
ここで設定しているラムダ値はクローズドループを指定していない。
補正していない箇所で、補正値が乗っかるということに気付いた。
この補正値は、この前の負荷領域でクローズループを設定しており、そこでの補正値がクローズドループを設定していない負荷領域にまで乗っかっているのだ。
これ、大したことない問題かといえば、かなり重要な問題。
それまで補正されていたのならば、センサーが見てくれていた領域であるので大丈夫なのだが、補正されてないところで補正値がエクステンドされてしまうと、もうとんでもない事になる。
経験則から、1%狂うと空燃比が0.2ほど動いてしまう。私が勝手に「半分の法則」と読んでるが、つまり、VEの値が5%狂うと、空燃比が1.0も動く。空燃比13で設定していたものが、実測14になってしまう。これは、どえらい問題なのです。
ここで、改めてこれを表示。
83.0 / フロントのVE値。
補正後の値は75.5 その差 7.5
先ほど示した半分の法則に当てはめると、1.5ほど実測空燃比が狂ってしまう計算。
こちらがその実測空燃比。
右にある縦方向のグラフには15.5とあるが、先ほどの設定した空燃比13.8に対して誤って補正値が乗っている7.5の数値を差し引き、半分の法則を利用し1.5を足すと補正後のVE値によって生じてしまう予測値は15.3 という数値になる。実測値が15.5とあり、納得ができる。
加えて、リア側の設定したVE値に対し、補正値の数値の差は4とある。4の場合は0.8の差になる。13.8に0.8を足すと14.6。
この実測値は、それを裏付ける物になり、補正されていない領域まで、ずっと補正値が乗っかり続けてしまう。この問題が説明できる。
そして、こちらがキワの設定をシビアに行ったものの、動画。
静止画。
設定したVE値に対し、補正値の誤差がほとんどない。
誤差がないか、または事前に少しマイナス値を入れてプラスの補正値にさすよう仕上げておかないと、危ない。
その結果の実測値もラムダ値0.941=13.8となっている。設定したVE値も根拠あり、狙いの動き。
シャシダイナモで行っている50%以上の役割はVE値の決定に費やしているが、クローズドループの設定によって補正された値がクローズドループ設定外にまでエクステンドされる事で、狂いが生じてしまうことはとても重要だ。
しかも、実際に補正させた値が出て、狂いが生じるから注意深く見ないと気づかない事。
チューニングは、あくまで持ち込まれた時のエアクリで、マフラーに対して条件を固定してのチューニングになり、その他に変えると基本的に狂いが生じてしまう。なんとなく、体感が伴わないから、ま、いっかって思ってると、こんなエラーが発生しています。場合によってはエンジンを損傷しかねない重大なことにもなります。
補正値が乗っかり続けるというエラー。
いうても、クローズドループを用いてないチューナーさんの方が多いらしいです。
私は、燃費とかじゃなく、理由があってクローズドループを適切に設定をしております。
チューニングいうのは、奥が深い。
純正でエラーが乗っかり続けるとか、Air Fuel Valueが残ってしまうとか
安易にチューニングには手を出さない方が賢明。ここはプロの領域。
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posted by M.Yasuura
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キャブとかインジェクションとか…..その4….「作り込むもん」
このシリーズの冒頭で
結論から言うと
チューニングって、「作り込むもん」やと思う。
と記載しました。
作り込むって、何に対して作り込むのか。
チューニングとはオモロい事への提唱であって
トラブルは、そもそも。あってはならない。
トラブルにならない為に、作り込む。
だからこその、純正CVキャブであって、純正ECMの書き換えですが
双方共通しているのは「純正」
純正って、お前随分保守的じゃないか。
って思われた人もいらっしゃったら。それは全然に違う。
そこで純正のECMやCVキャブレターって。大切なとこを満たしている。
チューニングが作り込めるだけの、堅牢な土台が備わっているから。だから、使いたいもの。 続きを読む キャブとかインジェクションとか…..その4….「作り込むもん」