2007年式FXSTCのエンジン分解後、整えています。
分解時のピストンです。
ピストンリングが、とても傷んでいます。
こちらはシリンダーヘッド。
インジェクションであるとは思えないほど、ふ〜っくらしたカーボンが体積しています。以前記事でアップした同じインジェクション車のエンジン分解写真と見比べてみましたがその差がよく解り、よほどのガソリン過剰供給状態で動いていたのだろうな・・・と容易に想像できます。目に染みるほどの状態なので過剰である事は明確でしたが・・・
(https://www.45degree.net/blog/?p=3710)
特殊な薬剤を使いカーボンを取り除きます。物凄い膨れ具合から体積していたカーボンの量を物語る。スクレーパーなどを用いると短い時間で取り除けますが傷だらけになりますので、傷を入れないよう、地道に取り除きます。
シリンダーとピストンのクリアランスは許容値以内。必要な修正を加えて組み立ていきます。
ピストンも綺麗になりました(・∀・)
シリンダーヘッドも徹底的にカーボンを除去後、シートカット加工を施しヘッドのシート面とバルブフェースとの密着性を高めスムースに動くバルブトレインを目指します。
シリンダーヘッド完成!そして順々テキパキと組み立ていきます。
エンジン内にオイルを圧送し、始動の準備を整えます。
そして、緊張のエンジン始動の瞬間。
セルボタンを押し、エンジンに火入れし、あっけなくエンジン始動。
排気音が違う。気のせいではない。音が元気になった。
今までが、ドドドドドド だとしたら、 ドォッドォッドォッと、前とは一枚厚みが増している。
良さそうな感触を得て、試運転に出てみた。
うん。前とは走りが違う!26HGカムシャフトを組み込んでる走りであるし、加速もシャープだ。1500rpm付近からの加速でエンジンがしゃくる感覚はないし、走っていてそれなりに面白さがある!
しゃくる感覚とは、咳に似ている。ゲホゲホとは違う、コンコンコンと症状の悪いほうの咳の音に近い。
すると、特定条件でエンジンチェックランプが光る。ん???
と思っていると、速度を落とし止まると、エンジンまで止まってしまう。
アイドリングせず幾度となくエンジンストールの事態・・・。
エンジンが止まってしまうので止まらない程度にアクセルを保ったまま、完全に停止すると、アクセルを放してアイドリング出来ます。
ふむ(笑)
帰って診断してみるとP0134とP0154とP0505のエラーコード有り。
P0134とP0154はO2センサーのエラーコード。その某フルコンはワイドバンドO2センサーを用いる事から、ECM接続カプラに割り込ませ、純正のO2センサー配線を取り外します。持ち込まれた状態では純正のECMになっていますので、もしや・・・とECM接続カプラを見てみると案の定純正O2センサー配線が取り外されたままでした。それを接続して、P0134とP0154は解消。
P0505のエラーコードは?
この作動状態なら、なにかある!と思いました。
つづく。