大手術前の儀式

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大きな故障をした車両の修理前にする「儀式」があります。
それは 「キレイ・キレイ 大作戦」
普通に考えて、今から手でベタベタ触って、言い方は良く有りませんが汚そうとしている、汚れようとしているバイクを、触る前に綺麗にするのは可笑しな話ですよね。
この意味はというと。

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エンジン(お疲れ)マウント


99年TC88ツーリングモデルのエンジンマウントです。
本来、エンジンの下で重みに耐えて支えているものですが、完全に潰れ、下に垂れ下がっていた所を発見しました。
エアクリーナー側からみて、タンクの左右の繋ぎホースとロッカーカバーとの間に指一本以上の隙間があれば要注意です。
もしくはマウントがやる気なく「クゥニュ〜」っと潰れて下にゴムが突き出しているか。
走行中の症状として、約100km前後で、ネック部分を境にリアが踊り始め、それ以上での走行はほぼ不可です。それはラバーマウント特有のリアがフレームに直接マウントされてない構造からくるもので、前側のマウントがブランブランになれば、その後ろ、エンジン〜スィングアームなどなどが遊んでしまう。
気をつけてみてくださいね。

サドルシートキットをつくるのだ。

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ボルトオン。
なんだか、こう聞くと安心する反面
本当に大丈夫なの的な疑問もこみ上げてきますね。
市販で手に入る物の中でボルトオン出来ない物は、実はそう多くもありません。しかし、その為には試行錯誤の中で”加工”の一手間があることは事実。
それは45でも取り扱いのあるシートマウントキットも同じです。
マウントキット自体は確りしている物ですが、実際の所、シートによってはボルトの位置も違うなど、一概に工具をそろえて、さぁ!という具合にはいきません。
「汎と汎」を組み合わせるとなると、
先に述べたような “アメリカンなボルトオン” になってしまう。
ヴィンテージシートを、
なるべく簡単に付けられるようにしたい・・・っ!!
休日の(お父さんの)楽しみを増やしたい!
・・・という事で。
ほぼ出来上がっております。(実は。)
やってみると、これがまた
「設計図を描いてドーンと大量オーダーする」とか出来ない。
個々で小さなズレが、取り付けたときにとんでもない形に付いたり、適当に穴径大きめにしたステーを作れば此方が思うような納得のキットにもならず。
実に細かい所の微調整で全体のズレを良い具合にしていくという感じで、始めてみて「これをキット化するなんてチょっと無謀だったかな」と感じもしましたが、なんとかなるものです。職人が居なければこんな微妙なキット化はできません。
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シートマウントと、そのマウントにつくシート用の専用ステー・・
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フレーム(バッテリー)カバーは黒とアイボリーから選択できる
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フレーム(バッテリー)カバーは、前一点を、シートマウントキットへネジ穴を作り、そこへボルト留め、後ろ2点はタイラップでは味気ないので、革紐でロープ結びで止めることで、使う人それぞれの個性をここでも出す事ができるようにしました。
という感じの全体の構成です。車体側への加工も、シートマウント側への加工も、必要ないようにしてあります。
それぞれのシートマウント/シートの、個体にある微々たる違いは並べてみて誰でも判る物ではなく、間違いがあってはならないので、それぞれにシリアルナンバーを設ける事で解決しました。
もちろん、シリアルナンバーは見えない所に打ちますので、ヴィンテージシートのディテールを損ないません。
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何時ウェブに上げられるか判らないので、簡単に明記しますが・・・
車種・年式は
2000年〜2007年モデル用
キャブ車・インジェクション車、共に共通。
FLST / FLSTC / FLSTN / FLSTS / FLSTF
FXST/ FXSTS
・・・などなど。
基本的にソフテイル系に取り付け可能ですが、但し純正でリアタイヤサイズが130〜150までのモデルに限ります。デュースや06年以降のFXST/FXSTB/FLSTF、などには取り付けできません。
取り付けできない車種については、当キットのみの事で、西部機材さんのシートマウント自体の取り付け不可年式ではありません。
シートはコービン製の本皮シート
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デラックスソロシート ブラウン(飾りのある方です)
OEM # 3181-39B
ソロ W/GRND EDG ブラウン(飾りの無いスッキリしたプレーンタイプ)
OEM # 3181-25
この2シートは、即キット化できます。
興味のある人はお問い合わせください。
但し、拘る人しかお求めにならないでください。
(キット販売のみとさせて頂きます。補修以外のバラ売りは一切致しません)

変わるもの、変わらないもの

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初代ウルトラクラシック。
この一台とは、かれこれ10年以上ものお付き合い。
それこそ私がトンでもないガキんちょの頃からです。
当時のチーフメカの下で足手まといになりながらも
「このおじさんのバイク、おじさんが来る前はピカピカにするぞ・・・!」といき込み、氏はまるで自分の子供と同じ様にとても誉めてくれる。
当時はそれがとても嬉しく、楽しみであった若き日の淡い思ひ出。
幾度とないトラブルに見舞われながら
当時のエンジン塗装は割れやすく、補修しながらも、何度倒れてもオーバーホールを乗り越え、起き上がり走ってきた。
しかしオーナー自身は
倒れたまま、再び走り出す事はなかった。
・・・・
今ではこのウルトラの全整備を任され
オーナー自身の2代目に可愛がられている。
前オーナーの想いと共に走り続けている。
一台を・一台と形を変えながらも長く付き合う。
ハーレーは親子3代で楽しめる唯一のモーターサイクルと言われる。
そして今日、ハーレー自身、変化を続けている。
変わるものと、変わらないものがある。
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長く居ると様々なドラマに出会うものです。
pormin