FP3のオプション料金引き下げ後2台目、ご依頼頂きました。ありがとうございます。
しかし、やたらエンジンの始動がムツカシイ車両です。
あまりにかかりが悪いので、少しスロットルを捻って、やっと初爆が得られる。
オーナーさん曰く、街乗りが使えたものでなく、高速しか走れないとか。
おっと….MAXアウトしたところが多数。
左右隣り合う数値が….これ以上違うと….おやっ?? というのは経験上察する部分。
オートチューンを試みた痕跡が残りますが、これを見て、調整が引き金となって不具合を引き起こしているか、否か。
どう判断するのかで、この先の展開が随分変わります。
すぐに燃料圧力の測定に。すると低い。
こちらがその動画です。
状況から察するに、もともと、燃料ポンプの不具合を抱えていて、調子が悪かった。
そこで、チューニングで解消を試みてFP3を購入するも、燃料ポンプ不具合がある状態でFP3でオートチューンを行ってしまったことで、おかしな数値が入れ込まれてしまい、街乗りが使えたものでなく、高速しか走れない状態に仕上がってしまった…..と推察します….んー。 実際のところ、如何なもんでしょうか>>H様
チューニングの通販というのも、各車両、個体で不具合を抱えているところまでユーザーが確認が行えないまま、って危険ですね。
トラブルの勘所で、直感でピーンとこないと、すぐに燃料ポンプを疑いません。
機械的な故障がない上にチューニングは成り立ちます。その上で、個体差があるのだから。
これがデータチューニングの難しいところでもあり、基本中の基本。
タンクを開け
燃料ポンプを摘出。
左 / 新品のポンプ 右 / 取り外した燃料ポンプ
ちなみにこの一式で6万ほどします。
燃料ポンプ交換し、再びゲージで確認し圧力・漏れもなくバッチリになりチューニングへ。(写真なし)
….っと、ここで。また、エラー発見。トリムが残ったまま。
O2センサーで補正されたプラスまたはマイナスの補正値がそのまま残った状態になっておる。
写真での箇所はF/R共にプラスの補正値。
通常FP3ではリフラッシュする度にオートリセットされていたはずなのに。
その旨メーカーに伝えるも、やはりその通りでした。オカシイやんけ…。
違う手段で、補正値のリセットを行いました。これFP3しか持ってない人がチューニングやってたら、完全にどハマりしますわ….。
燃料ポンプの不具合、補正値のリセットを行いチューニング。 パソコン上で打ち込めるので、以前よりもだいぶ快適。
先日FP3でチューニングを行なった2014年のツアラーとソフトウェアレベルが同一な為に、同じようにエラーを確認。ここのエラーは走行上支障はありませんが、一応メーカーに報告を行なっておきました。対応にはまだ時間を要するようです。
これまでFP3が極めて使いにくいデバイスだった事のツケがここで回ってきている感じがして、ならない。
敷居の低さからエンドユーザーさんにばかり浸透し、実際のところ本格的にチューニングしようとすると…の事はこちらを参照で、バリバリ回してるチューナーでも、嫌がって使ってこなかった事が原因なんじゃなかろうか?と。推測。
チューニングする手段として手に入れたもので、調整したくても、ソフト側でうまく動かない系のトラブル、FP3ではあるものとお考えください。そして、エラーを報告し、改善するよう依頼はしますが、メーカーの対応を待つしかない点、予めご承知の上でお願いします。
現状でミルウォーキーの車両は、ディレクトリンクでのチューニングを強くお勧めします。 参考までに。状況が好転しましたらお知らせします。
さて…出来ました。 始動性も問題なく、加速は油断してると振り落とされそうなほど、ダッシュするようになっております。 気をつけてご走行ください!
Posted by M.Yasuura
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