セパレートタイプのバンドを用いる理由 / 45 Velocity – MANi / ショベルにCV


このブログをご覧の皆様はこの写真を時々見かけたことがあるかと思います!
 
変わったもん、使うとるなぁ….そう思う人が多いかと…
 
このセパレートタイプのクランプにした理由があり、今回はそれを記事にします!
  
 
まずは、セパレートタイプのクランプで用い、取り外したガスケットをご覧ください
 

 
 
 
 
 

それぞれ、マニホールド、シリンダーヘッド を掴んだクランプである事で、センターは膨らんだままです
 

そして内部は、押さえてはいないが少しだけ中に膨らんでいます…
 

セパレートタイプのクランプにする事でのメリット….
 
「掴みたくないところを掴まない」
 
この中央は僅かにではありますが隙間が生じているところ
それはシリンダーヘッド とマニホールドと、部品として結合していない為に起こります
 
そこを従来のクランプで「全体を掴んでしまう」と、ガスケットは中へ食い込もうとし、その結果、組みつけから一定期間の間に、中央に亀裂が走ってしまいます
 
○ 実際に不良が出ていたときの事例

クランプのずれ
 

同車両、クランプねじのシリンダーヘッド への干渉
 

別車両、クランプのずれ
 

ずれからガスケットへの亀裂
 

クランプを外してみた….
 

パックリ、亀裂が入る


反対側、表向きには亀裂は見られなかったが、従来のクランプで「全体を掴んでしまう」と、ガスケットは中へ食い込もうとし、その結果、組みつけから一定期間の間に、中央に亀裂が走ってしまっていました

 
これがバンドタイプで起こりやすい二次エアのトラブルの大多数…
 
中央に亀裂を入れないためにしているからこその、セパレート仕様です
 
 

加え、こちらのクランプでは「締め加減」ですが
 

こちらのセパレートクランプでは何も考えず「締め切ったらOK」という特殊クランプ…. 締め切れば、正解なんです 探る必要がないって、最高でしょ〜(ひっかけ直す場所を間違えちゃいけんですけど…)
 
そのため、ガスケットとして反発力の高いこちらの赤いラバーバンドタイプが必須という訳です 
 
商品として付属するグリースは高真空に対応したもの…ガスケットを滑らせてアルミに馴染ませる作用が高く、エンジン熱くらいの温度にも十分すぎるほど対応したシリコーン系のバチ高いもの…これ以上にいいグリースは知らないものをいつも使っていますが、こちらを商品に付属させています…
 
 

こちらの動画をご覧ください セパレートクランプを用いての組みつけを解説しています
 


 

 

 
https://www.45degree.net/order.htm
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posted by M.Yasuura