ローライダーのブレーキ&足回り強化とチューニング

2004年式FXDL ローライダーのブレーキ強化と、キャブのチューニングでご依頼頂きました。
 
フロントブレーキの心許無さでのご相談で、PMの6ポッドなども射程に入れて考えていましたが、ブレーキの効きを良くするとノーズダイブといってフロントフォークの沈みこみが、より酷くなってしまいます。
 
フォークのダイブが軽減されても、ブレーキの効きがよくなったような「安心感」が得られますが絶対的な効きには変化ありませんから、効きと安心感の両面を考慮。
 
13インチ・ブレーキディスクと、純正キャリパーを用いての13インチ化アダプターでブレーキを固め、効きを高めたフロントブレーキと、FXDLの車重、ライダーの体重、乗り心地、安定感を含めたフロントフォークのチューニングを行い、13インチディスクに合わせたリアのブレーキディスクに交換する内容に致しました。
 
ついでに摩耗していたタイヤも交換。ミシュランのコマンダー2を履かせます。
 

 
 

 
 
 

13インチ化する事で効きは良くなりますが、微弱コントロール時のナーバスさが目立ってしまいます。これが厄介。ちょっと効かせるだけで、思った以上にブレーキが効いてしまい、逆に扱いにくいブレーキに姿を変えてしまう事への懸念がある。
 
これは僕の過去の体験談ですが、急に飛び出してき車に驚いてフロントブレーキを握った際、やや効きの良いブレーキではありましたが、リア過重のハーレーともあり、過重が乗る前だった事でフロントタイヤがいとも簡単にロックしてしまい、危うく事故しそうになったことがあります。車は交わしつつも、自分も崩れた姿勢を立て直して・・・と、相当冷や汗ものでした。
 
これらを踏まえ、ブレーキパッドは、NBP001を取り付け。27Rのブレーキパッドにしました。このブレーキパッドはコントロール重視に仕上げていますので、ちょっと効かせた時はちょっとだけ効く、強く効かせた時は強く効く、というように、本来ディスクブレーキに求められる性能に近づけてあります。フロントタイヤにしっかりと過重が乗ってから、強い効きが得られますので、チューニングした安定感抜群のフロントフォークと相まり、13インチ化で効きが強くなった事をほとんど意識させません。
 

リアディスクも、ローライダーにキマってます。
 

その後、チューニング。HSRキャブレターです。
 

ダイノに載せて、こんな結果でした。
 

元々、このキャブを取り付けたショップさんで調整を施してあり、なかなかのセッティングではありましたが、トルクが凹んでいる所をきれいにしてみました。
 
 

ところがチョークが備わっていなかったので、これから冬に入るとエンジン始動に憂鬱になります。オーナーさんに勧めてチョークを取り付けました。
 
 
というような、感じです!
いつも、ウンチクながくてゴメンなさいね〜!
 
 
でハでハ!
 
 

マサでした。