キャブ化 調子いいぞ!!! / 1999MY FLHTCUi


走行途中にエンジンが止まってしまい、うんともすんとも言わなくなり
 
レッカーにてご入庫
 
普通に直すことも検討致しましたが
 
キャブ化することでご提案。話は纏まりました。
 
 
……
 
 
 
 
 

こちらの車両は、初期のインジェクション車両で、「Magneti Marelli(マニエッティマレリ)時代のインジェクション車両…
 
 
 

Magneti Marelli(MM)時代というのは
 
1995年から2001年までツアラーに採用されていた初期のインジェクションシステムで、見分けは簡単。2スロート式のスロットルボディで、燃料タンクからは2本のパイプがインダクションへ伸びます。パッと見で判り、現在主流のシステムとは大きく異なります。
 
となると、当たり前に直すくらいならキャブ化。

MM時代のものは、圧倒的に、キャブ化した方が絶好調。
 
 
 
最近の車両でキャブ化とか。
 
正気の沙汰ではない

けど、これならあり。オオアリ。
 
なぜ、正気の沙汰ではないのか
 
これについて、ちゃんとご説明しなきゃいけない。
 
 
 
○キャブ化するとガスレポ必須の事実 
 
ご存知の通りハーレーは輸入された二輪車で、平成13年4月1日以降の製作車両において、排気ガス規制の適用車両とされています。モデルイヤー制なので、平成12年8月〜9月頃から登録が始まり、平成13年7月~8月ごろまでの間が2002年モデルの期間となると、ちょうど2002年モデルに、この排気ガス規制対象車両が混在されている、となります。
 
この他、2006年モデルでは灯火類の見渡し要件が追加され、同じ2006年モデルでも車検証に製作年月日平成18年1月と記載があっただけで、見えにくい位置にウインカーを動かすなど行うとPassしなくなりました。ダウンチューブにウインカー を移設するだけでも、NGなパターンもある。(これについてはケラーマン とかKijimaのnanoなど、ちっさいやつ特に要注意な案件。)

日本での車検制度は「製作年月」で区切るのでハーレーの何年式の区切りと必ずしも一致はしないオーバーラップ年式が存在します。
 
排気ガス規制対象車両となると、キャブから、インジェクション、またはその逆の場合、燃料供給装置が変わってると、これの担保は??となる訳です。それを証明するためにVIAなど検査期間に車両をおりゃっと持ち込んでガスレポートを取得し、平成11年規制に、WMTC3-2に、等々…..
 
それぞれの規制に対応したものか測定され、証明を行います。
 
その他、運輸支局で事がバレてごねる方法をとるにしても、キャブからインジェクションなら、まーだ言いようによってはやりようもありますが、インジェクションからキャブは、どう言い訳を添えても時代に逆行なので、ちゃんとレポートが必要になります。(どちらにせよ、要るものは要るのが正論)
 
 
 
○既存システムとの兼ね合い
 
排気ガス規制の厳しさに乗じて、ABSが標準装備になったり、電子スロットルに変わったり、他の標準システムとの兼ね合いもあり、もし兼ね合いが可能であっても、高度な要件をクリアしつつ高額になるしかない。そして、レトロなキャブ化というカスタムを行ってガスレポまで所得し、車検に合格するべく公認まで取得するのは、全くもって現実的ではなくなりました。もう、あっさりキャブ時代の車両に乗り換えるのが吉。
 
 
 
…….
 
 
 
現在主流のDelphiなら、普通に直してたなぁ。
 
そもそも、キャブにしなきゃいけないほど、悪いものではない。
 
 
悪いものではない、というのも、初期のDelphiであっても、純正ECMの書き換えチューニングを併用することで、まだ有効な為です。
 
システム的にもMM時代のアルファNシステムからDelphiではDジェトロに変わり、Lジェトロのように空気量を計るスペースが置けない代わりに推定空気量を用い点火の制御などをMAPセンサーを活用するシステムに変わり、IACやTPSはイグニッションのON-OFFで都度リセットされるように変わりインジェクションのシステムがかなり高度化された。
 
当時のキャブ車との差異は「燃料ぶち込み装置だけキャブの受動供給からインジェクションの積極供給装置に変わるイメージ」で概ねの用件を満たすシステムになった。キャブ車との差は以前と比較しても、走って、さほど違和感を感じにくいシステムに変わったと認識ください。
 
実は、MM時代のインジェクション車両も、純正ECMの書き換えチューニングは可能ですが、やめておいた方がいい。これについて、経験談です。あと、ビューエルのインジェクション・チューニングもやめておいた方がいい。やってもサブコンまで。ECMの脱着すら行わない方がいい。絶対に、触るべからず。経験談。
 
 
 
話は変わり、振り返る。思い出話。
 
 
 
…….
 
 
 
全車両インジェクション化された初期の頃….2007年から〜でした。2006年はキャブ車とのオーバーラップ最終年。モデル名の最後に小さくiがつくとインジェクションモデルとわかる具合。例えばFXDLとFXDLiが存在していた。

同時に、まだチューニングの手法が確立されていなかったので、なんでわざわざインジェクション〜?? など。ネガティブな、いろいろなご意見ありました。私も、そう言ったコメントをしていたと記憶しています。
 
2007年以降は全車両がインジェクション化され、しだいにその声は薄れていった。それが当たり前の時代となり、求められるのは、それの改善作業。
 
私も様々な方向からトライしましたが、様々な心折れそうなトラブルにあい、遠回りをして行き着いたのは優秀な純正ECMを用いた「書き換えのチューニング」でした。
 
純正コンピューターの書き換えの手法が確立された今ではインジェクションからキャブにする方が少数派と想像します。少なくとも、バリバリにチューニングしている人には、意味不明な行為でしょう。
 
それは、純正で採用されているインジェクション制御が優秀だから成り立ったこと。
 
 
 
……..
 
 

ということで、この度はキャブ化。 先に記述しましたが、こちらのMM時代のものに関して、ガスレポなどは不要です。そもそも排気ガス規制車両になる以前の車両なのが、その理由。
 
そして、お馴染みというか、昨今価格が高騰する純正のCVキャブ。
 

スロットルのケーブルも交換なので、フェアリングを開けます
 
 

インジェクションからキャブ化にあたり、既存インジェクション配線をオリャっと出し、加工します
 

これには、サービスマニュアルの配線図を参照の交戦。
 

キャブ化にツインテックモジュール。このモジュールはデーターの記憶装置。中身は書き換えた。
 
 

キャブ化するにあたり、取り外した諸々。
 
 
燃料コックは純正負圧コックと致しました。常時操作不要の親切仕様。
 
 

いいっしょ。
 


ノッキングなし。粘り強い加速。任意でローアイドル可能。
 
ドコドッドコドッなTC88Aハーレー。
 
長らく、お待たせをしました
 
 
https://www.45degree.net/order.htm
お問い合わせはこちらから。
 
 
posted by M.Yasuura