「故障事例」カテゴリーアーカイブ

前後ホイールの塗装案件と故障探究 / 2007MY XL1200R


前後ホイールとプーリーの塗装、故障探究の案件です いきなりバラした写真ですね …
 
 

ホイールは、艶消しです 全艶消しと言ってもいいかと!
 

 
プーリーはグロスブラックで全艶有りのご指定ですが、プーリーのベースは艶消しに変えました 
 

ホイールとの一体感を考慮しての変更です
 

故障探究の件はここが原因でした… 
 

問題解消するついでに、配線の魅せ方も工夫しました
 

完成しました ありがとうございます!
 
 
https://www.45degree.net/order.htm
お問い合わせはこちらから。
 
 
posted by M.Yasuura

キャブ化 調子いいぞ!!! / 1999MY FLHTCUi


走行途中にエンジンが止まってしまい、うんともすんとも言わなくなり
 
レッカーにてご入庫
 
普通に直すことも検討致しましたが
 
キャブ化することでご提案。話は纏まりました。
 
 
…… 続きを読む キャブ化 調子いいぞ!!! / 1999MY FLHTCUi

キャブとかインジェクションとか…..その4….「作り込むもん」

このシリーズの冒頭で

結論から言うと
チューニングって、「作り込むもん」やと思う。

 
 
と記載しました。
 
 
作り込むって、何に対して作り込むのか。
 
チューニングとはオモロい事への提唱であって
 
トラブルは、そもそも。あってはならない。
 
トラブルにならない為に、作り込む。
 
 
 
だからこその、純正CVキャブであって、純正ECMの書き換えですが
 
 
双方共通しているのは「純正」
 
 
純正って、お前随分保守的じゃないか
 
 
って思われた人もいらっしゃったら。それは全然に違う。
 
 
 
 
そこで純正のECMやCVキャブレターって。大切なとこを満たしている。
 
チューニングが作り込めるだけの、堅牢な土台が備わっているから。だから、使いたいもの。 続きを読む キャブとかインジェクションとか…..その4….「作り込むもん」

ECM / 純正戻し / 2008y VRSCDX / ナイトロッドスペシャル

_DSC5097
ナイトロッドSPくんが入庫してきました。
 
2015年の4月頃に買って間もなく、半クラ発進時に突然エンジン止まってしまうという不具合があったとか。
 
そのとき間が悪く後ろからドカンとオカマほられて、本人さんは骨折…。 
 
EGが止まらないように調整をしてください〜とご来店頂きましたが、購入した時点で既に変わっていた某フルコンが悪さしていると判断。
 
 

….私も、まだインジェクションチューニングがハシリの頃で、色々と手探りだった頃。とあるフルコンに手を出し相当痛い目にあっている。チューニングや調整が云々ではなく、安定性に欠けているあの不具合といったら、不愉快すぎて、バイク捨ててやろうかと思うほど。まあ、それを乗り切って今があるのですがね….。
 
あの頃、経験した不具合だけは、お客様には絶対に経験させたくない、そう、強く思っております。
続きを読む ECM / 純正戻し / 2008y VRSCDX / ナイトロッドスペシャル

燃料ポンプの故障 / FLHTCU ウルトラ

インジェクション車は壊れませんっ!
って昔誰かが言ってたなあ・・・と、フト思い出す。

インジェクション車には、インジェクション車らしい故障が有りますわ…。


2008y FLHTCUウルトラクラシック エンジン始動不可にて、トランポでご自宅訪問し、ショップまで持って帰りました。セルはギャンギャン回るも、全くかからないし、燃料も漏れている。

現地にて、燃料ポンプの作動音がしなく、加えてガソリンから異臭がしていた為、ほぼほぼ、間違いないな、という判断です。

_DSC4686
早速開けたのは、ガソリンタンク。出てきました。燃料ポンプ。

_DSC4687
こちらが新品。

_DSC4685
使用済みのポンプASSYのほうは少し茶色っぽくなっています。

_DSC4688
劣化し、異臭がしているガソリンが左側。抜いて出てきた量は、タンク容量22リッターに対し、5リッター程度。・・・新鮮なガソリンが右側。色でも違いがありますね。

業界人は、あの臭いを嗅ぐと「これ、ガソリン腐っとるわ」となりますが、厳密には酸化による劣化。特有のやる気のない異臭がし、衣類に付くとなかなか取れない臭い。拾ってきたスクーターのガソリンタンク内が、この手の臭いに仕上がってます。「うわ〜くっせ〜 とりあえず洗うか、灯油もってこい、灯油、」って。

新鮮なガソリンは、フレッシュで異臭らしい臭さは全くなく、香りも爽やか。

ガソリンが劣化していると、セットになっているのが、ガソリンタンク内のサビ。今回は、ガソリンタンク内にサビなどの腐食はなく、燃料ポンプのみ、動かなくなっていました。

新品の燃料ポンプに交換。
 
 
IMG_8192

IMG_8193

IMG_8191
ガソリンが漏れていたのは、経年変化によりこのOリングの弾性が失われた事によるもので、Oリング交換で漏れは止まりました。こんな小さなゴムの部品一つで、ガソリンが漏れてくるかもしれません。最新のハーレーは定期的な点検をすることで防ぐことができます。
 



お客様に「取り外した燃料ポンプは・・・?」確認後、「不要」との事で。壊すぞ。

開けてみる事に。開けるという事は、元には戻せません。

_DSC4689
ホース類は遠慮なく切断。

_DSC4692

_DSC4691
これがポンプ本体。

_DSC4703

IMG_8203
古いEPカー使いには見慣れたブラシモーターが出てきました。ブラシレスしか知らない新米には難解だろう。はっはっは。
 
(いまや、時代はブラシレスですねえ・・・いい時代だなあ!羨)
 
テスターを用いるとコミュテータの導通が怪しく。分解して表面をサラッと研磨すると、導通が安定した。ちなみにこれで5万キロほどの走行だ。

IMG_8200
ブラシは問題なし。原因は酸化により劣化したガソリンによる、コミュテータ部の酸化が原因と判断しています。(この部品も正常に使って、もって20万キロって所かな・・・)

燃料が酸化した事で劣化し、酸化したガソリンの影響で燃料ポンプの電気接点がやられてしまったのが、今回の故障の原因とみている。この燃料ポンプは、モーターですが、ガソリンに常に浸っており、同時にガソリンの通り道でもある。
 
どうやったら防げるか? 劣化しにくいように、燃料タンク内にガソリンを満たしておく・・・空気が少なければ酸化が遅らせる・・?? 等々、色々考えたのですが。
 
 

一番の予防策は

 

しっかり乗る事です!

 
これに尽きますね。
 
そして、新鮮なガソリンを入れておくように。

修理代は、超・高額ですよ〜

 
 
 
以上っ。