Rタイヤ交換でスイングアームがガタガタ / 2007MY XL883R 改 1000


リアタイヤの交換で承りました
作業に取り掛かる前に違和感…ベルトを見て「やけにベルトが緩いな…」
 
前回は別の整備担当者が作業を行なっており、私が触るのは久しぶりの事。
 
 
 
 
 

↑Google Chrome推奨
ベルトの張りを見ようとベルトを動かすと、やたら緩い。
ベルトの張りを見るとスイングアームが「ガコ・ガコ」と動くのを発見。(驚)
 

2004年~(2021年まで)のラバーマウントになったスポーツスターからは、スイングアームベアリングが従来のティムケンベアリングからスフェリカルジョイントに変わった。構造上球体を支える格好なので横方向には動かないもの。
 
摩耗が進んで横方向に動いてしまうようになったようですね。
 
プーリー側の方がガタが多かった。
 
ここを変えたことで、走りがびっくりするほどシャキッとしました。
 
まるで納車してまもないくらいの、新鮮さもありましたので、より、峠で遊べますね。
  

まー、走行も144,000キロにもなると、こういうところも痛んでくるよね。気づいてよかった。
(この走行距離とか、1回目ならともかく2回目にもなるとモーターサイクリストの鏡よ)
 
こちらの車両は1000ccにボアアップしてますが2万キロ時点で行っており、正味124,000kmを1000ccで走ったことになる。走りが色あせないなあと思う。
 
ハーレーの良さは、こうやって何度でも蘇ること。年式古いからと言って入手出来ない等は、少ない。
 
も一つ思うハーレーの良さは、走りに飽きてきてもカスタマイズする幅が広いので、物足りなさを満たせることですかね。
 
パワーが足りないから車両乗り換えようか、とか、そういうこと。
 
新しい奥さんを何度も乗り換えるのもパワーがいるからね。
 
 

そもそもスイングアームのガタに気づいたのはこれ。ベルトのゆるさ。
 
ベルトの緩さは、プーリーの摩耗が原因でした。赤い矢印が元々の山があったところを示す。
 
こうしてみると結構摩耗したんだなぁと見たが、オーナーさん曰く、このプーリーに変えてからの走行は3万キロほどだという。このことを販売元に尋ねると3万キロは十分持った方だ、という見解。
 

当初は交換は「変えていたプーリーを取り寄せ」..の話でしたが。
 
年間の走行距離が多いユーザーさんであることを考慮し、耐久性は重要かと判断。ハーレー純正のリジットプーリーをご案内致しました。
 
 

そして、それを粉体塗装でグロスブラックに塗り直し、艶々のブラックを纏う。色が変わると純正ぽく見えないので、オススメです。
 
こちらのスポーツスターの標準仕様は「ダンパー付きのスプロケット」ゴムのダンパーを介してスプロケットが取り付けられています。
 
それをダンパーレス仕様の「北米プーリー」に変えておりましたが、摩耗が多くなってしまった事とは全くの無関係。
 
単純にベルト側の強さと、プーリー側の強さで、ベルト側が優ってしまうことが要因です。PMのプーリーとかも似たようなことになりますが、同じ理由。
 
純正プーリーは製造時の表面処理が異なり、簡単には磨耗しない。ビッグツインとかツアラーでは20万キロ走っても変えてない車両もある。スポーツスターは車両のキャラクター的に10万キロ持たないこともある。
 
 

カッコをとるか、ライフ(寿命)をとるか
カスタムとは、こういう選択肢はつきものです。
 
 

ついでに。リアのブレーキパッドの残厚も測定。
半分以下の厚みになっております。気をつけて観察してくださいね。
 
 
https://www.45degree.net/order.htm
お問い合わせはこちらから。
 
 
posted by M.Yasuura