車検で入庫頂いたアイアンですが
整備前に試乗するとやたらノッキングする。
んーーーー??????
まさかレギュラーガソリン入れてる…?? と
思いはしましたが、ガソリンの臭いを嗅ぐも判らない。
結論から言うと、レギュラーガソリンが入ってました。
疲れていて誤ってレギュラー入れてしまったそうです
そういうこともある。下手をするとエンジンを壊しちゃいますから。気をつけてくださいね〜。
ハーレーに乗ってる皆さんがよく表現される「ノッキング」とは、前後にギクシャクする系をノッキングと表現されますが、これは全然違います。
本当のノッキングとは、確実にスロットルを開けていて、前に進もうと相応に前進力がある状態で(ギクシャクを伴うこともなく)エンジンから、どう聞いてもまずいパキパキ音またはキリキリ音がします。これがノッキングであり、ノッキングが発生している音。
ノッキングとは音であって、不自然なギクシャクや動きで解るものではない。
パキパキか、キリキリかで、2度遅らすべきなのか、8度遅らすべきなのか、など「ハードノック音」なのかも聞き分けが出来ます。
前はレギュラーガソリン入れてたら排気ガスの匂いや気化する匂いの「安っぽさ」ですぐ気づいてたモンだけど、最近はホンマに分からん。レギュラーガソリンが変わったのか、私の嗅覚がおかしくなったのか、どっちか….。
どちらにせよ、レギュラーが入ってる以上は、アンチノック性が全く異なるので、確かめてみることにする。
まるで、これからチューニングするんじゃないか?って姿ですが、空燃比&点火タイミングでノッキングしている時の各数値を検証した。
何も確証もないのにガソリン入れ替えて治りましたーじゃ納得できないもんな
1000ccのボアアップは私の子供みたいなもんなので、チューニングする姿にまで持っていって、確かめました。
十分な空燃比、根拠のある点火タイミング、でもノッキングというのはレギュラーガソリンを疑うだけの十分な根拠になる。
絶対おかしい、と判断するとこまでいって、ガソリンを新鮮なハイオクガソリンに丸っと入れ替えた。
ガソリンを抜くのもキャブ車のガソリンを抜くような要領とはいかない。
ハイオクガソリンに入れ替えて、解決ですが、興味があって、ちょっとチューニングの領域にも手を出した。
1000ccにボアアップ後、3000km走った後で、チューニングを見させてください、としておりますが、それを済ませた車両です。
幾多も検証を済ませ、出した数値が3000kmですが、改めてどうだろうと思い検証。ボアアップ後、10000km近い走行車両となる。
まあ、折角チューニングが出来るような格好になってる、訳ですし。笑
低負荷領域においてはスロットル開度7%~20%の間で1%〜4%ほどのVEの値に修正を加えた。が、高負荷領域や、全開領域においては、修正が不要の数値でした。
個人的に思うこと。メカニックで生きるからには、数値や数字には相当な拘りを持つべき。数字が苦手なメカニックで長く続いてる人は、まだ見たことがない。
ましてや、チューニングとはメカニックの更に上の領域。基礎の応用という意味ね。私は1%の数値を大切にしてチューニングを行なっている。
この3000kmの走行後に、再度チューニングを行うことに対して、改めて確証が得られたな、と。
エンジンの状態が安定するのは最低でも3000kmくらい、そのくらいでチューニングした方がいい。
これ、あまりソースがない情報ですが、割と確証のある数値です。宜しければ参考になさってください。
しかし、ここで1000ccのスポーツスターのグラフが得られたことで、再確認できたこともありました
それは次号と致します。
次号
「1000ccの優位性」です
いまだに、1000ccの優位性については、変わらないままでいる。
https://www.45degree.net/order.htm
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posted by M.Yasuura