ソフテイルカスタムのインジェクションチューニングです・・・
A/C Kuryakyn・ハイパーチャージャ
EX はポールヤフィーデザイン Crossbones Supertrapp X Pipeです。
見た目の過激さから想像する音圧よりは低い。
デルファイ製のECMをマスターチューンでのチューニングとなりますが、いつも通りのチューニングの他にアイドリング回転数を800回転以下に落とし、趣のあるアイドリング(ズッパカ ズッパカ)をリクエスト頂きました。こういうストレートパイプ形状のEXはアイドリングの歯切れ感は大切ですから解ります。アメリカでアイドリングを下げたいという様なリクエストはない・・・と聞いてますので、この辺の感性は日本独特と考え、「和風チューニング」と呼ぶことにしました。
もちろん無理の無い範囲での調整となり、持ち込まれた現状をダイノ上で測定し、チューニングの方向性を探ります。
アイドリングはTC96のその音よりは、どちらかと言えば「懐かしい、往年のハーレー的」なリズムとなりました。
某フルコンの様な三拍子の為にやや無理のあるマッピングをしなくて済むのもデルファイ製のECMをマスターチューンでチューニングする特徴です。ただしシステムを完全に理解する必要があるので難易度はダントツに高いのも特徴です。
こちらがチューニング前後の比較データーです。
こちらも、先日のXL1200X同様、トルクの落ち込み(1500rpm〜2000rpm位の間)はかなり改善され、5速でドドドドッとのんびり走っている所からの、ダッダッダダダッと加速させる際に起こりがちなおっとっと〜〜〜な、トルクの落ち込みにかなり効いたと見れます。また、スロットルOFF時のマフラーからのパンパン音(アフターファイアー)も以前は賑やかでしたが、改善しました。
ところが、最高値が対して変化が無い通り、スロットル100%でのFuelは十分足りていました。目標A/Fの値からはやや外れていますが、極端な違いではありません。そのほかの所も、それなり。A/Fの乱れはさほど。ただ、これで「このマフラーなら変えてもセッティング必要無いじゃん」と考えるのはちょっと短絡的です。
・・・・・
インジェクションチューニングと言えば、エンジンの為!ガソリン少ないで!などと、煽られてしまう事もありますが、乗って楽しめるチューニングも大切。そちらの方向性を探りました。グッドアクセレーションなハーレーです。感覚との擦り合わせですから、グラフには現れないのが特徴ですが・・・(^^ゞ
実際に乗って楽しめたかの感想はお時間の関係でまだ頂けてませんが、また感想を聞かせてくださいね!
「ソフテイル(FXST/FLST)」カテゴリーアーカイブ
途中経過〜お知らせ!
N様!こんな感じ〜の途中経過です!
ズコズコマシン!
08yのFLSTFを、もっと気持ち良く走るようにしたい、という事でご相談頂きました。
すでにギアーカムと44mmCVキャブを取り付けされていますが、更に、です。
カム交換やボアーアップや、色々な具体的に変更を行なっての方向性もありますが、今のいい特徴はそのまま残し、欲しい所だけを強調さす方向性なので、今の部品たちはそのまま使う方向性で決定。
オーナーさんの理想は、「ドカドカっと低回転域で蹴るように加速しつつ、そのままのギアーで引っ張り、ツインカムならではの勢いの良い吹け上がりで車速を乗せていく。」・・・と、たしかこれに近いニュアンスだったと思いますが、これに近づけていきましょう。
どちらにしても、とても繊細なチューニングが要求されます。
とりあえずエンジンを開けまして、チューンアップを施す。
シリンダーヘッドのシートカット。
シリンダーやピストンも修正を施し・・・・
そして出来たパワーチェックがこちら。トルク13.6kgをマークしています!
青いグラフはビフォー。赤いグラフはアフター、ですが、キャブレターセッティングし、マフラーはサンダーヘッダーなので、こちらにもチューニングを施した結果、2200pm〜3000rpm付近に見られたトルクの落ち込みが大幅に改善されました。
また、トルクの大幅アップと、少しでもリアタイヤへ滑り無く伝わらせる為、クラッチスプリングも強化型を入れ、よりダイレクトにリアタイヤへ一直線に駆動力が伝わるパワートレインへとなりました。
その走り味は、ドコドコ・・と言うよりも、ドカドカ・・・というよりも、ズコズコ!!!!と言う方が、近い仕上がりです。ちょっと、口元緩んじゃいますわ。
実はこの度ハンドルも交換しました。なかなかいいシルエットになりましたね!
Full-Tune CVとDyna-S(96y FLSTC)
キャブと点火のチューニングで1996年のFLSTC(エヴォリューション) ご入庫。
只今繁忙期という事もあり少しの間お預かりさせて頂きチューニングとセッティングを行います。
キャブ・点火交換前後での比較がしてみたいとの事でまず先にシャシダイナモで測定。
その測定後、パワーカーブ見ながら、ん・・・?と思ったのですが・・・・。ま、とりあえずサクサクッとキャブを取り外しまして。
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ナセルにピッタリのデタッチャブルウインドスクリーン
94yFLSTCへデタッチャブルのウインドスクリーンを取り付けました。
しかしデタッチャブルってよほど慣れないと舌噛みますよね。
デチャ(はい!噛んだ〜!) ッタブルって(笑)
デタッチャブルとは、取り外しが簡単に行えるようにしてある物です。ボルトで締めて固定とは違う固定方法です。こちらのシールドはデタッチャブルであり、固定はとても確りとしたもので、トリガーロック機構を取り入れています。また、このシールドは、フレーム部分で可変式となり、ボルト一本緩めるだけでシールドの傾きが調整出来ます。
寝かせた状態
立てた状態
ナセル装着のヘリテイジにも無加工で取り付け出来るスクリーンです。見た目にも違和感は無し。
一般的にFLST系へナセルを取り付け、そこへ標準のウインドスクリーンを付けようとすると、切らなければ取り付けできなくなり、別途ハードウェアが必要となりますが、その手間はゼロです。