「マスターチューン」カテゴリーアーカイブ

09y FLHXのカム交換・・・その後のチューニング(デルファイ ECM)


着々とカム交換が出来上がり、次はECM(エンジンコントロールモジュール)の調整です。が、その前にECMは交換です。元々サンダーマックスが取り付けられてのお持ち込みでしたが、ご要望を加味した上でデルファイECMでのチューニングをお勧めしました。これなら出先のトラブルも皆無です。
 
 
TTSマスターチューンを用いて行います。
 
 

再びダイノルームにて・・・。
 
 

まず、こちらがご入庫時に測定したロールオンテストでの結果です。あまりにパワーが出てないので驚きました・・・。
 
スーパートラップ ファントムパイプbyポールヤフィーEXとサンダーマックスECMでのデーター。
ダイノ測定時に色々なデーターもロギングしましたが、サンダーマックスにも調整の余地ありだった事を付け加えておきます。
 
 

どれほどパワーが出てないのかが判る比較をしてみましょう。それが、こちら。
これは、青いグラフがこのFLHXのご入庫時のロールオンテストで、緑色のグラフは、・・・・というと・・・・たぶんショッキングだとは思いますが、ど純正のハーレーFLHXのデーターです。それでもアクセル開け始めの応答性などは青いグラフに軍配が上がります。純正のデーターと、ほとんど変わりがないのは、各パーツのチョイスですね。主にマフラーで、出口をふさいでいるメッキのプレートが原因でしょう。
 
 

そして、こちらはご入庫時と、カム交換後とのデーターをオーバーラップさせました。
馬力がグイッと伸びてますが、それから想像されるようなカムは使っておりません。マフラーによって阻まれているのがとても残念。カムを交換した割に大幅な変化がないグラフになってしまいましたが、この場合ちょっとカムの選定を間違うと逆にトルクダウンにもなるので、まあ良しでしょう!
 
さてさて、オーナー様がかねがね求めていたアイドリングのサウンドには近づいたか、ドンピシャ!!か、には仕上がっています。とても、力強いユニーク&グレートサウンド。以前はペチャペチャとした三拍子でしたが、タカダッタカダッタカダッと歯切れと力強さで溢れています。
 
TTSマスターチューンにて、和風チューニング(三拍子)。こんな事も出来ます。ただ、極端な低アイドルは様々な弊害や運転のし辛さも伴いますので、お勧めしていません
 
 

動画中で、アクセルをカポカポ開けてますが、演出の一部、とお考え下さい。普段からこんな事はしていませんので・・・。
 
 
それでは〜(o・・o)/~

XR1200・・・テルミニョーニ / インジェクションチューニング(マスターチューン)


テルミニョーニのフルエキ 2in1in2 カーボンサイレンサーです。レーシングサイレンサータイプではありません・・・
 

が、程いい音、音程、感触からはハーレーらしい音というよりは、ドゥカティのような音にも聞こえます。
 
張り裂ける爆音より音程があまり変わらないこの位の音の方がストリートを気軽に走れるでしょうね。
 
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FLSTC ・・・静音の為のマフラー交換+走りのチューニング

使えば・・・走れば・・・もチョット、こうならないかなと考えますよね・・・。
アイドリングの音はいいのだけど、加速の音が・・・ってよくある事です。
 

マフラーの径、形、音に納得!の上で
次のマフラーはS&Sのテーパードマフラーです。(クワイエットタイプ)
 
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2010y FXSTC 和風インジェクションチューニング


ソフテイルカスタムのインジェクションチューニングです・・・
A/C Kuryakyn・ハイパーチャージャ
EX はポールヤフィーデザイン Crossbones Supertrapp X Pipeです。
 
見た目の過激さから想像する音圧よりは低い。
 
デルファイ製のECMをマスターチューンでのチューニングとなりますが、いつも通りのチューニングの他にアイドリング回転数を800回転以下に落とし、趣のあるアイドリング(ズッパカ ズッパカ)をリクエスト頂きました。こういうストレートパイプ形状のEXはアイドリングの歯切れ感は大切ですから解ります。アメリカでアイドリングを下げたいという様なリクエストはない・・・と聞いてますので、この辺の感性は日本独特と考え、「和風チューニング」と呼ぶことにしました。
 
もちろん無理の無い範囲での調整となり、持ち込まれた現状をダイノ上で測定し、チューニングの方向性を探ります。
 

アイドリングはTC96のその音よりは、どちらかと言えば「懐かしい、往年のハーレー的」なリズムとなりました。
某フルコンの様な三拍子の為にやや無理のあるマッピングをしなくて済むのもデルファイ製のECMをマスターチューンでチューニングする特徴です。ただしシステムを完全に理解する必要があるので難易度はダントツに高いのも特徴です。
 

こちらがチューニング前後の比較データーです。
こちらも、先日のXL1200X同様、トルクの落ち込み(1500rpm〜2000rpm位の間)はかなり改善され、5速でドドドドッとのんびり走っている所からの、ダッダッダダダッと加速させる際に起こりがちなおっとっと〜〜〜な、トルクの落ち込みにかなり効いたと見れます。また、スロットルOFF時のマフラーからのパンパン音(アフターファイアー)も以前は賑やかでしたが、改善しました。
 
ところが、最高値が対して変化が無い通り、スロットル100%でのFuelは十分足りていました。目標A/Fの値からはやや外れていますが、極端な違いではありません。そのほかの所も、それなり。A/Fの乱れはさほど。ただ、これで「このマフラーなら変えてもセッティング必要無いじゃん」と考えるのはちょっと短絡的です。
 
・・・・・
 
インジェクションチューニングと言えば、エンジンの為!ガソリン少ないで!などと、煽られてしまう事もありますが、乗って楽しめるチューニングも大切。そちらの方向性を探りました。グッドアクセレーションなハーレーです。感覚との擦り合わせですから、グラフには現れないのが特徴ですが・・・(^^ゞ
 
実際に乗って楽しめたかの感想はお時間の関係でまだ頂けてませんが、また感想を聞かせてくださいね!