納車整備 / 1979y FXS 80ci


買い付け、店頭に並べておりました、ショベル FXS80 いつもお世話になっておりますお客様に、ご成約頂きました。

ありがとうございます!

このFXS は昭和54年に輸入された車両です。
 
 
 
 
 

長い間、屋根付きのところで眠っていたローライダーと見て取れます。


走行距離が低いものですが….走り出しに向け、整備を行っていきます。
 
ショベルをしっかりと整備しようとするものなら、相応の額面が必要となります。
 
お客様と打ち合わせの元、後にジワッと手を加え、整備は必要最小限に留める事で纏まりました。
 

インマニシールの交換と、ベンディックスキャブレターのOH。
(マニシールはOリング仕様のはずが、なぜかイカリングに。キャブはオドロキの事となってました)


マニはシール部分の汚れ落としも兼ね、メディブライト。


燃料コックも修理。


前後タイアを交換…秘蔵在庫のUSダンロップ・K491 エリート2を奢る。馴染みのお客様だったので、特別に。


前後ホイールのティムケン・ベアリングも良好。


ホイールバランスも取り直し。


ところがスイングアームのベアリングが終わってました….。もちろん新品に、しましたよ。


リアのブレーキパッドもパッドの腐食により具材のメクレを確認し、新品に交換。
 

あらら…..ダストシールがボロボロです。キャリパーシール交換ですね。
 

ピストンなど全分解し、シール交換の前に、メディブライト。
 

この通り。表向きのヤレ感はそのまま、中身だけ綺麗に。
 

一式揃えると、結構な部品点数になりますね。
 

これも弊社オリジナルのブレーキパッドにしたいですね….ショベル用も、作った方がいいかな…!?
 

 

バッテリーも交換….純正のAGMバッテリー。
 

スイッチボックスにも手を加える。厳密にはスイッチのみ。
 
よくチョッパー系に好んで使われる汎用のウインカースイッチが、追加で取り付けされていました。みたとき、「あ〜 ウインカー押しにくいからね」….その理由はすぐに分かったのですが、新しいオーナーさんからは「オリジナルに戻して欲しい」とのリクエスト。
 
….ただ元に戻すだけなのも、扱いにくいスイッチになるだけなので。
 

その昔に、私がショベル系を頻繁に触っていた頃に試行錯誤していました。
 
このスイッチは、ショベル純正調のルックスでありつつ、壊れにくく、節度感のある押し心地。
 
純正のスイッチは、高いくせに、よ〜壊れますからね。
 
 
 
 

ひとまず、完成です。検切れで保管されていた車両なので、車検も2年付きとなりました。
 

試運転後に、各所ネジの緩みを再度確認。
 

ブレーキの効きも、ぼちぼち。
 

とりあえず、ほぼオリジナルのFXSをお楽しみください。
 
ありがとうございます。
 
 
Posted by M.Yasuura