「Exhaust マフラー」カテゴリーアーカイブ

HKR ステルスヘッダー(ツアラー専用)

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先の記事にアップしたFLTRXへ取り付ける噂のヘッダーパイプとは、この「HKR ステルスヘッダー」です。

マンバ製バックギアと併用可能な数少ない高性能ヘッダーパイプです!
  
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ステルスヘッダーの特徴として、パイプの内外両面に特殊セラミック タービンコーティングを施しています。
 
このコーティングはジェットエンジンのタービンのブレードに使用されている高級なもので、耐熱性、断熱効果、ともに最高の部類に入ります。特殊セラミック タービンコーティングは、これ、排気温度の低下を防ぎ排気の流速を保つため性能アップもしますが、夏の渋滞で、熱々の熱気が右足を攻撃するアレにも効果的!ということです。
 
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2010年以降、ラムダセンサーに変更され、ヒーター内臓のためハーレーではエンジンから遠い場所にラムダセンサーを取り付けても良いと判断されていましたが、このセンサー取り付け位置を・・・・ステルスヘッダーでは変更しています。
 
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ステルスヘッダーではO2センサーの取り付け位置をシリンダーヘッド付近の上流へ取り付け、センサーの取り付け角度も水分が溜まらない様に考慮したものとなっています。これにより、抜けのよいマフラーやカム交換した際のセンサーの誤った読み込みを防ぐことが出来ます。ラムダセンサーという優れたセンサー(ワイドバンドO2センサーより日常用途に特化しています)を純正採用しましたが、このセンサーをより正確に働かせることが出来ます。
 
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そのセンサー取り付け位置変更に伴い、ステルスヘッダーにはフロントのO2センサー用の延長ハーネスが付属します。コネクターも純正のフロント02センサーと同色の灰色を採用。
 
 
マフラーだけ変わっているお客様にもかなりお勧めです。
 
 
<価格>
価格はレートにより変動致します。直接店頭へお尋ね下さい。
 
 
取り付けに関して、セラミックのコーティングが施されますので、それにより、ちょっと変わった注意点がある以外は、あとは何ら変わりありません。
 
  
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と、こちらのヘッダーを、FLTRXへ取り付け、その後、チューニングとなります。
 
 
楽しみですね!
 
 
ではでは
 
 
 
masa
マサでした。

FLTRX 「エキパイ終了」

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あらー・・アソコが、あんな事に・・・。
 
 
11yのFLTRXですが、奈良から帰る時に、高速道路の追い越し車線走行中から、エラく元気な音になったとの事。
オーナーさんが見て、エキパイが割れているとの事でご入庫頂きましたが、これ、更に見てみると、割れているどころかポッキリーニ!ポッキリーニ!
 
 
裂けています(大汗)
 
 
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見てお分かりかと思いますが、このエキパイは交換してあります。
エキパイを取り外して、なぜ??こうなってしまったのか、自分なりに検証してみます。
 
 
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割れた断面をじっくり観察
 
 
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むむむ・・・・

溶接のキワから割れて、部分的に腐食が進んでいる所も見受けられた。

割れてしまった所から、初めて覗く事が出来る溶接箇所の、様子が全て判ります。みてみると、溶接の溶け込み深さが浅くて裏まで接合されてないところと、逆に溶け込み過ぎて突き抜けている所も確認出来ました。
 
つまりは、溶接不良と、作り方の問題では、ないかと判断しています。

大阪のメーカーへ送ろうかとも考えましたが、オーナー様は交換して欲しいとのご要望。
 
元々、オーナー様自身は、更に高性能な「エキパイ」ではなく「ヘッダーパイプ」への交換を希望されてました。
 
 
 

なんと、このタイミングで、あるんです!

 
 
 
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トーマスが持っている、この、ヘッダーパイプです。
 
 
ではでは、続きますよ〜
 
 
masa
マサでした。
 
 

続き記事>HKR ステルスヘッダー(ツアラー専用)

 
 

バッフル加工・・・XR1200

XR1200のモディファイです。
 
バンス&ハインスの2in1in2フルエキで以前チューニングさせて頂きました。
3,000回転以降のトルク、馬力はナカナカでしたが、盛り上がる所は盛り上がり、上げたい所はそのまま。その御陰で3,000回転以下、巡航時のトルクダウンが目立ってしまい、コーナーの立ち上がりで、そこの回転を使ってしまうので、それをどうにかしたい・・・僕がアメリカに行く前からご相談頂いておりました。(長らくお待たせしました)
 
インジェクションチューニング時に様々な事にトライしましたがトルクの無さがマフラーによるものと断定できました。「バッフル加工で狙った回転域のトルクを上げる」という方向で決めました。
 
上げたい所を上げる事で、盛り上がっている所は下がってしまう事が考えられますので、その点は予めお伝えの上で取り掛かります。
 

 

これが元々のバッフルです。口径の大きいパンチメッシュのバッフルでした。
 

バッフルを作り、加工している途中。口径も、絞ります。
 

グラスウールを巻いて取り付け。この写真撮った後で、もっとた〜〜っぷりと巻いて組み直しました。
 
 
 

バッフルの構造を変えたという事は、やはりインジェクションチューニングが再度、必要になりました。VE値の再設定 点火マップの再考など、BESTな値を求めていきました。逆に言えば再設定が必要なほどの状態になっているという事は、それを合わせ直したらと思うと、期待が高まります。
 
 

こちらがバッフル加工前。2,000回転から2,700回転に向けてトルク曲線の下降が見られます。
実際に乗ってみると、ひと昔前の、「どっかんターボ」のような特性で、パワーはあるけどトルクの落ち込みがあり、扱いにくい点が問題でした。実際に走っているシーンなら、タイトなコーナーで、コーナー出口が見えるくらいで、アクセルを開けてもすすまず、(トルクの落ち込み)オーバー気味になるかと思えば、一気にトルクが立ち上がり、外に膨らんでおおおっとっと!!とブレーキでコントロールする・・・こんな感じなのでリズムが難しいですね。
 

次は、バッフル加工後のデーターとオーバーラップさせます。
 
赤いグラフがバッフル加工後。以前は落ち込んでいたトルクカーブも、フラットになり、落ち込むことなく右肩上がり。3,000回転付近ではバッフル加工前後で1kg-Mのトルク差が見られます。上げたい所を上げる事で、盛り上がっていた所は下がってしまいましたが、狙った所が上がりましたね。トルクも落ち込まず、立ち上がりもなめらかでピークのトルクも抑えられているので、テンポ良く走れるようになったと思います。
 
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排気音も、低くて、ハーレーらしい音にかわりました。以前はアイドリングからケタタマシイ音でしたが、バッフルを変えたことで非常に好ましい清音された音に変化しました。吹かせば、XR1200のレーシーなサウンドは健在です。

 
 
 

07y FLHTCU ウルトラ レースチューナー チューニング

2007年式ウルトラ君のスクリーミン・レースチューナーのチューニングです。
 
と、その前にヘッダーパイプとエアクリーナー交換!
 

こちらは純正のYパイプです。
 
交換するのは、独立菅と連結菅双方の特徴を併せ持つこちら。
 

S&S Cycle製の“Power Tune Dual”
 
エアクリーナーもヘッダーパイプもS&Sで固めます。
 

こんなのや
 

こんなのも抜かりなく交換し
 
 

S&S Cycle製の“Power Tune Dual”へ交換。
ここまでの時間は・・と、タイム測ると一時間ってところ。まあまあかな。慣れてないと丸一日かかってしまう・・・と、とあるお客様から苦労話を聞かせてもらったのを、思い出しました(笑)
 

これで、割れてしまう純正Yパイプともお別れ
 
グッドサウンドとモアパワーが得られました。
 

エアクリーナーはエアーストリームでGo。
 
 
 

そしてダイノルームにてインジェクションチューニングです。
 

まずこちらはS&Sのエアーストリームと、同社“Power Tune Dual”へ交換後、チューニング前のロールオンテスト。つまりECM内のデーターは車輌をお持ち込み頂いたときのままでデーターは変更していない、状態です。
 
どこといって悪い所は見当たりませんね〜。
 
 
さて、細かいチューニングを行なった結果は??というと、こちら
 
 

カン!と上がりました。以前のロールオンと比較しても極端なトルク落ち込みは見られなかったので、以前と比べてグッグッと押し出し感が強いかな!?と体感出来るのではないでしょうか・・・(^v^)
 
ではでは。