「レースチューナー」カテゴリーアーカイブ

立て続けにインジェクションチューン!

今日(19日)は昼ごろから曇の予報ですねぇ。
 

レースチューナー・マスターチューン・パワービジョンのセッティングに取り掛かります!異種の3チューナーが揃うとは、なかなか珍しいです。
この中にスーパーチューナーがあれば図として完璧やった!残念!!
 
マズはXR1200のセッティングから取り掛かります。
 

 
 

マスターチューンでのセッティング後と、XR1200ノーマルとの比較をオーバーラップさせたグラフを載せますね。
 
 
マスターチューン後のXR1200の様子です
 

 

 
 
 

次は2007年XL1200Cのセッティング!
 
パワービジョンでイキます!
 

 

パワービジョン前後での比較です。セッティング前後の比較グラフで出しました!
調整しただけでこれだけ変わるんですよ〜!そりゃ、走ったら全然違うんじゃけぇ(^v^)
 

次は2007年FLHTCUのセッティング!スクリーミンのレースチューナーが元々入っていて、そのセッティングです。とある事で試運転させて頂いた際、1500rpmでそこまで負荷をかけずに走っていても右足首辺へ向けて異様に伝わり、感じられる熱気。危機感からセッティングをお勧めさせていただきましたm(_ _)m   
 
繰り返しデーター修正していくと、だんだんと新しいデーターが馴染んできていい感じでセッティング出来た様子。今日道路が乾いたら走ってみよう!
 
 
 

 
セッティングは順調に進んだのですが、ここでエラー発生。

 
 
 
 
 

赤丸で囲った所のグラフが、妙なトメ、ハネ、になっています。これ、クラッチの滑りでグラフがおかしなことになっているのですが・・・・セッティングして元気になりすぎてクラッチが滑っちゃった・・・・!???いえ、これたぶんクラッチに取り付けている部品の摩耗が考えられます!
 

半年前にパワーチェックした際には滑っている様子はなかった・・・。とはいえ半年前と比較しても随分元気になった様子!
 
 

半年前の測定データーと、今のセッティング後との比較。ちなみに、今はクラッチが簡単に滑っちゃうので慎重に、慎重にフルスロットルにしています。
 

この、おぼっちゃま君の頭みたいにビョイ〜ンと跳ね上がった瞬間はクラッチが滑っています。ここを意識したせいで、慎重にスロットルを開けた事で・・・・雄大な山の形を描いたグラフに、なるハズが!! 隕石がボカン!!とあたったようなヘナヘナと凹んだグラフになっています!んー!!!!
 
でもでも。クラッチが滑っていて、ユルユルとスロットルを全開!フルスロットル!にしても、格段とパワーが上がっています。クラッチ滑りさえなければ、2000回転付近での最大トルクは11kgを超えそうですね〜!
 

 

無事にご納車出来ました

先週は計8台ご納車!
・・・一週間あっちゅう間でした。
なんとかご納車できたので良かったです。
先週は一週間の間に2台インジェクションのセッティングを行いました。
 
 

こちらのFLHXさんはパワービジョン化をしました。そのまま愛知であるというミーティングに向けて行かれました・・・。
 
 

レースチューナーのセッティングです。こちらもなんとか間に合わせた。
元々入れておられた一応のデフォルト状態を解析ツールを使って調べてセッティングする事に。元々入っていたデーターでも、おぉーっと思うとこともありました。プライベーターでもなかなかの状態で持ち込まれています。でも、細かい詰めは設備がないと難しい。そこで私のお仕事です。
 
今回は今の乗り味は好きだから、それを変えずに、良いセッティングを・・・と伺っておりました。変えればいいっちゅうもんじゃないって事。難しいです。そのため事前にかなり色々と教えて貰いました。アクセルワークとか、走り方とか。
 

 

二つのO2センサーの色が違いますが、やたらと白い方がリア側についていましたO2センサーです。プラグの色以上に判りやすい具合です。調べてみても、納得の状況でした。


S&Sのヘッダーパイプに交換していますので、リア側の効率が格段に上がった影響です。
 
そのため、今のセットアップに合わせてあげただけでパワーアップは望めますが、それと同時に乗り味もガラーーッと変わってしまいます。これはとても密接。
 
困った・・・。元々の乗り味のままじゃセッティングは合っていない、しかし、セッティングを合わせると乗り味が変わる。俺は今何をしているんだ?セッティングをしているんだ。という事は乗り味は絶対に変わる。納期があるので時間ナッスィング。短時間の間に色々と考える。
 
そこで、あえて乗り味をこの辺を望まれているんじゃないかな??な所に、あえて、してみることにした。それは以前とは乗り味を変えるということ。言ってみれば大冒険。シャーシダイナモで設定後、詰めの甘さをフィーリングと体感で取り除く。いつもはタコメーターに目がいく所だが、そこは心眼で、右手も意識する事なく、このバイクのオーナー様になりきった気持ちで無意識の意識で走らせる。うん、たぶん、いいだろう・・・!
 
フィーリングの問題なので、セッティングの良否は当然「良」であっても、肌に合うか合わないかは別問題でとても大切ですので、ダメなら厳しく評価してくださいとお渡ししました。そして翌日、すごく良かった!と、言ってもらったので、一安心。
 
結局は乗り手の肌に合わないセッティングは、どんなにセッティングが良かろうが、それは機械的に良くても、1オーナーである乗り手が望まれているように、1モーターサイクルを調律する事がとても大切です。即ち、これはデーターではなく、フィーリングの問題なのですね。
 
喜んで頂けたようで、とてもホッとしています。

味付け

私事ですが、料理の師匠がいます。
 
師匠が作る「味」を覚えてはいましたが、当初「食べる専門」でいたため。 作り方は知らずにいました。
 
ところが一人暮らしを初める運びとなりましたことから。行きつけのラーメン屋通い、遅くなればコンビニ弁当続きの日々でお財布に厳しくなりまして。
 
まあ、よくあるダメな流れです。
 
「自炊するゾ!」って、心にキメたものの。
 
どこから手をつけていいやら・・・サッパリ!
さすがにお米を中性洗剤で洗うとか、そこまでではないですが。
 
米ぬかで顔を洗うと、良いらしいです。
おばあちゃんの知恵袋ですが、まだ試してません。
 
 
 
一番初めにやってみた晩御飯。
生キャベツに、熱を加えて風味を出したごま油をキャベルにふりかけ、JTの食塩を徐にふりかける。
 
個人的にはナイスだと思ったのですがね〜想像してみてください。
 
 
生キャベツに、熱々ごま油をたっぷり。
ごま油は、すぐに冷めてしまいました。
シャキパリのキャベツ感に、べとべとのごま油。
そして、時折感じる塩見が救いの、こんな「おかず」
 
 
・・・・・・トルクフルにパンチがあるマズさであったと、覚えています・・・・・。
 
 
師匠が作る料理で、一番テンションがあがるのが、うどん。
 
出汁からとって作る、うどん。
 
たまごも天麩羅も入らないもっともベーシックな「素うどん」ですが、そこがミソ。
 
 
ちゃんとした作り方は教えてもらわず、大まかザックリな所だけアドバイスをもらい、始めてみたのですが・・・。
 
 
出汁は「昆布と鰹節」を使うのだけど鰹節も色々とある事に気づき。
出汁を作ってみると、舌で覚えている味どころではなくテンヤワンヤになりました。
 
 
師匠に教えていただき、使っている指定の鰹節(業務用の厚切り)を調達。
 
 
「よし、これであの味になるぞ!」
 
 
・・・・なりません。ジェンジェン。なぜ???
鰹節が少ない??みりん??薄口醤油??塩??
 
 
香りはほのかにあるのだが、風味も香りも味わいも薄っぺらくて、そこまで美味しくない。
 
 
カミさんは喜んで食べてくれてましたが、自分では納得がいかないので、すこぶる悩みました。
 
 
 

そしてうどん出汁作りを初めて1年3ヶ月後。今年の1月頃ですか。
師匠の目の前で作り、味見してもらい、アドバイスをもらいながら、ついに、求めていた味に辿り着きました。
 
 
香りと味わいに、ブワッ!っと華が咲いたのです。
 
 

コレダ!!!!!!!!!

 
 
と、同時に気付きました。
同じ食材を使っても、同じ味付けにはならない事に。
 
最高の食材を使ったとしても、料理人が違う事で生じる「さじ加減」の違い。
例え、最低の食材を使っても、ブワッと華咲かせるのが料理人なのだ、と。
 
ワタシメ。いままでテイストだ、味付けだと知った気に、使ってきましたがその時ばかりは深〜く反省しました・・・。
 
ハーレーにも、同じことが言えるでしょう。
 
パーツだけ真似ても、思うような結果が出ない、とか。個々のパーツが良くても、全体でブワッと華咲かなきゃ面白くもなんともない、とか。ショベルの様なエンジンが欲しくて、新しいエンジンでフライホイールを重たくした味付けにしても、「華咲かない・・」なんて事も、なきにしもあらず。ショベルの良さは、そのものですからね!
 
そして、コンピューターチューニングでも、同じ事が言えるでしょう。
 
多種多様にインジェクション用のセッティングアイテムがありますが、どれも違う特徴です。
 
特徴がわかったとしても、さじ加減まで熟知するのは、容易じゃない。
 
ツインカムのエンジンカスタムも、21Gとか26Gとか、言葉が定着してきましたが、ワタシメは固定したやり方はしていない。
 
実に多用なやり方があって、お客さんと直接ディスカッションの後にニーズに合わせてチョイスしている事は、あまり知られてない事実です。
 
21G=トルク。26G=高速寄りとか、一時話題にもなりましたし、弊社でもそのようにご案内していましたが、味付け次第でやりようがある手法を見出していますので、45ではすでに古い考え方になっています。
 
同じものを使っても、仕上がりには差がある。さじ加減は大きな差がある。チューニングとは、それに同列のもの、と思った今日この頃。