「BBT ブラックボックス・チューニング」カテゴリーアーカイブ

2011y FXCWCのブラックボックスチューニング

土曜・日曜と沢山のご来店ありがとうございました!
バタバタしてまして、十分な応対が出来なかったお客様、色んなご相談などあったと思います。これに懲りずまたお立ち寄り下さい。
 
さて、土曜の朝から日曜のお昼までお預かりでインジェクションチューニングを進めて行きました。
 
Black Box Tuning!
 
☆お持ち込みデーター
マフラーはビッグラディウス 2-INTO-2
エアクリーナーはタイフーン
 
当初はパワービジョンでのオーダーでしたが、BBTで行う事が決定しました。元々はツインテックを視野に入れていたそうですが、なかなか販売されないとの事で見送られたそうです。(11年式用、出るんですかね??)
 
それは置いといて・・・。

シャーシダイナモでの個別チューニングで、日本仕様の800回転・専用データを入力するだけより間違いないとの事で弊社でのチューニングを依頼して頂きました。ご理解頂けて誠に有難い限りです。
 
チューナーズ・ネイション加盟店の名にかけてもご期待に応える様にしなければ!(当然です)
 
手を抜くなんて事は出来ません(全く当然です)
 
ま、それは置いといて、と。
 
「ソフテイルが全然面白くないと感じております。面白いバイクにしてください。」
 
との事で、これは重大です。そして、「ハーレーらしく」とのオーダー。ちょっと腕を奮って頑張ってみまSHOW!
オーナー様から詳しい使用条件を聞き、それを頭に叩き込んで走っている情景をイメージしながらのチューニングです。
 

 
加えて、アイドリングは770rpm〜750rpmを中心にアイドルさせる内容でオーダー頂きました。
 
車体側へハーネス無加工で取り付け可能なヘッドライトのON-OFFスイッチを作成。低アイドル時における発電不足のトラブルを減らすようにしました。
 
アイドリングを下げると色々な弊害や、半クラッチ時の扱い辛さ(クラッチを不意にトンと繋げるとエンストする恐れ大)、渋滞でのストレスが出てきますので、希望されたお客様のみ行います。そのほかは、アイドル時の不要な発熱を防ぐ目的で不具合が起こらない、扱い辛さも感じにくい程度のやや低いアイドル設定にしていますが、もちろん希望されれば回転数はストックと同じ内容にも出来ます。
 
さて、チューニングを行いまして、ロールオンテストでの比較がこちら

 

青いグラフがチューニング前
赤いグラフがチューニング後(BBT)
 
チューニング前は、低い回転域でアクセルをグッと開いた時に、特に物足りない様子だったのがグラフからも見て取れますし、チューニング前の試乗でも感じとれました。BBT後は1,000回転からレブリミットまで燃料はエンジンへ十分に供給されています。(グラフ2段あるうち、下は空燃比を表示してあります)
 
土曜・日曜の二日間で行なったチューニングですが、先ほどメールで感想を頂きました。
 
「とてもいい感じに仕上げていただいて、ありがとうございました。
 パンパンという音もしなくなりました。
 アイドリングもいい感じです。
 これからどんどん乗れるようになりました。
 本当にありがとうございました。大満足です」
 
どんどん楽しいハーレーを増やしていきたいですね!
 
こちらこそ、遠いところを、ありがとうございました。
 
 

ブラックボックス・チューニング(BBT) ・・・2002y FLHRCi


2002年式FLHRCiのインジェクションチューニング。BBTです。
 
2002年式ですから、かれこれ10年!このお客様はクルマでもNBロードスターにお乗りなのでソレ系の話はよくご存知。BBTの概要をサクサクとお伝えすると、即答で「やっといて!」とオーダー頂きました。気持ちいいですね〜!!! それよりも、「長年の悩みから、やっと開放される!」と、大変嬉しそうです。
 
期待に応える様にしなければ!(当然です)
 
 

パワーコマンダー装着だったのでコチラを取り外します。今はなきシリアルポートバージョン。レアですね。
 
 

オイル交換を済ませる。
 
 

燃料ポンプの機能チェック。圧力十分。
 
 
 
これにて準備完了。チューニングにかかりますが、データーを見てビックリ。
 
 

チューニング前(パワーコマンダー取り外し後) と、BBTチューニング後の開きが大きすぎてビックリしすぎました。
馬力35馬力からの65馬力(30馬力アップ)
トルク8.14kg-mからの10.37kg-m・・・・凄い(大汗)
 
過大表現したい願望に駆られたんじゃないかと余計な心配をしている一部の人の為に、念のためにグラフ下部にスロットルポジションを表示させました。
 
この変化見ての通り、やって良かったと思います。
 
ちなみに
マフラーはサイクルシャックのフィッシュテール(今は無き良音)
エアクリーナーはKuryakynのツインヴェロシティ
 
という内容です。
 
アフターファイアー(アクセル閉じた時にするパンパン音)は無理が無い範囲でなくしました。純正Y型ヘッダーパイプよりは独立管もしくはS&Sのパワーチューンデュアルなどの方が仕上がりも良好です。

BBT(Black Box – Tuning・・・ブラックボックス・チューニング) 始めます

この度5月からBBT(ブラックボックス・チューニング)を始めました。
45ディグリーホームページでのお知らせは追って行いますが、本格的なインジェクションチューニングがリーズナブルに行えるのが売りです。(当社比)
 
インジェクションチューニングは、大変多い選択肢があり、そのコンピューターという言葉とは裏腹に、不安定な動作をした事が原因で、ちょっとしたトラブルならエンジン停止であったり、大変なトラブルなら、エンジンが暴走したりと、大変恐い経験をされた人もいらっしゃるかと思います。
 
45ディグリーでは、安心・安定したインジェクションチューニングを推奨していきつつ、本格的なインジェクションチューニングの世界に触れ「本物」を楽しんで頂きたい。そう考えております。
 
これからインジェクションチューニングをしていこうとお考えのお客様、是非ご検討下さい。
 
  
○ 対応車種 ○ 
2001年以降のソフテイルから〜
2002年以降のツーリングモデルから〜
2004年以降のダイナもモチロン!
 
最新の2012年ソフテイルにも対応しています。
もちろん、最新2012年モデルのスポーツスター各種
2007年までのケーブルスロットルのツーリングモデル各種
電子スロットル(DBW)のツーリングモデル各種・ダイナにも対応。
 
エヴォ時代から、2001年までの、ツーリングモデルに採用されていた「マニエッティ・マレリ」のインジェクションモデルにも対応。
 
そして、更に「ビューエル」にも対応しました。
 
排気量も各種対応。
チューニング度合いもドラッグレースに出場するような車輌までかなりハイパフォーマンスまで十分にチューニング可能です。
 
これまで積み重ねてきたインジェクションチューニング経験と、USAでの研修と、シャーシダイナモをフルに生かし全内容を網羅する形での展開が可能となりました。
 
ハーレーを楽しく乗りたい!
ビューエルで軽快にスッ飛ばしたい!
 
お客様の願いを叶えるチューニングであります。
 
これからインジェクションチューニングをしていこうとお考えのお客様、是非ご検討下さい。
 

味付け

私事ですが、料理の師匠がいます。
 
師匠が作る「味」を覚えてはいましたが、当初「食べる専門」でいたため。 作り方は知らずにいました。
 
ところが一人暮らしを初める運びとなりましたことから。行きつけのラーメン屋通い、遅くなればコンビニ弁当続きの日々でお財布に厳しくなりまして。
 
まあ、よくあるダメな流れです。
 
「自炊するゾ!」って、心にキメたものの。
 
どこから手をつけていいやら・・・サッパリ!
さすがにお米を中性洗剤で洗うとか、そこまでではないですが。
 
米ぬかで顔を洗うと、良いらしいです。
おばあちゃんの知恵袋ですが、まだ試してません。
 
 
 
一番初めにやってみた晩御飯。
生キャベツに、熱を加えて風味を出したごま油をキャベルにふりかけ、JTの食塩を徐にふりかける。
 
個人的にはナイスだと思ったのですがね〜想像してみてください。
 
 
生キャベツに、熱々ごま油をたっぷり。
ごま油は、すぐに冷めてしまいました。
シャキパリのキャベツ感に、べとべとのごま油。
そして、時折感じる塩見が救いの、こんな「おかず」
 
 
・・・・・・トルクフルにパンチがあるマズさであったと、覚えています・・・・・。
 
 
師匠が作る料理で、一番テンションがあがるのが、うどん。
 
出汁からとって作る、うどん。
 
たまごも天麩羅も入らないもっともベーシックな「素うどん」ですが、そこがミソ。
 
 
ちゃんとした作り方は教えてもらわず、大まかザックリな所だけアドバイスをもらい、始めてみたのですが・・・。
 
 
出汁は「昆布と鰹節」を使うのだけど鰹節も色々とある事に気づき。
出汁を作ってみると、舌で覚えている味どころではなくテンヤワンヤになりました。
 
 
師匠に教えていただき、使っている指定の鰹節(業務用の厚切り)を調達。
 
 
「よし、これであの味になるぞ!」
 
 
・・・・なりません。ジェンジェン。なぜ???
鰹節が少ない??みりん??薄口醤油??塩??
 
 
香りはほのかにあるのだが、風味も香りも味わいも薄っぺらくて、そこまで美味しくない。
 
 
カミさんは喜んで食べてくれてましたが、自分では納得がいかないので、すこぶる悩みました。
 
 
 

そしてうどん出汁作りを初めて1年3ヶ月後。今年の1月頃ですか。
師匠の目の前で作り、味見してもらい、アドバイスをもらいながら、ついに、求めていた味に辿り着きました。
 
 
香りと味わいに、ブワッ!っと華が咲いたのです。
 
 

コレダ!!!!!!!!!

 
 
と、同時に気付きました。
同じ食材を使っても、同じ味付けにはならない事に。
 
最高の食材を使ったとしても、料理人が違う事で生じる「さじ加減」の違い。
例え、最低の食材を使っても、ブワッと華咲かせるのが料理人なのだ、と。
 
ワタシメ。いままでテイストだ、味付けだと知った気に、使ってきましたがその時ばかりは深〜く反省しました・・・。
 
ハーレーにも、同じことが言えるでしょう。
 
パーツだけ真似ても、思うような結果が出ない、とか。個々のパーツが良くても、全体でブワッと華咲かなきゃ面白くもなんともない、とか。ショベルの様なエンジンが欲しくて、新しいエンジンでフライホイールを重たくした味付けにしても、「華咲かない・・」なんて事も、なきにしもあらず。ショベルの良さは、そのものですからね!
 
そして、コンピューターチューニングでも、同じ事が言えるでしょう。
 
多種多様にインジェクション用のセッティングアイテムがありますが、どれも違う特徴です。
 
特徴がわかったとしても、さじ加減まで熟知するのは、容易じゃない。
 
ツインカムのエンジンカスタムも、21Gとか26Gとか、言葉が定着してきましたが、ワタシメは固定したやり方はしていない。
 
実に多用なやり方があって、お客さんと直接ディスカッションの後にニーズに合わせてチョイスしている事は、あまり知られてない事実です。
 
21G=トルク。26G=高速寄りとか、一時話題にもなりましたし、弊社でもそのようにご案内していましたが、味付け次第でやりようがある手法を見出していますので、45ではすでに古い考え方になっています。
 
同じものを使っても、仕上がりには差がある。さじ加減は大きな差がある。チューニングとは、それに同列のもの、と思った今日この頃。