「メンテ大事」カテゴリーアーカイブ

春!待ってました。

久々に乗ろうとしたら、バッテリーが上がってエンジン始動出来なく、レスキュー依頼がありました2003年FXDL様です。災害派遣で2週間置いている間にお亡くなりになっていたとの事ですが、現地のお話を聞くと泪が出るお話ばかりです。お勤めご苦労様です!
 
バッテリー交換後、エラーコードが残ってるだろうと診断機を接続しエラーコードを消去。ついでにセンサー類が正常に作動しているか確認します。
 

 
さらについでに、念のために、油脂類もチェックを入れますと・・・・ 
 

 

OHHHHH!!!!!!

 
汚れていても、黒くなるエンジンオイルが、まさかの白濁。
 

ホイップクリーム・・・(大汗)

 
 

メンテ大事!!!

メンテの基本は足回りから


 

春になり、暖かい陽気になってきましたね。今回もメインテナンスで日帰りコースでございました。タイヤとオイルの交換です。しかしタイヤ交換後、ベアリングを検査すると、わずか・・・に、とんでもない感触が伝わってきました。オーナー氏に確認後。ベアリング交換コースとなり。
 
 
 

 

 
「どないなっとる?」とシールドベアリングのシールを開けてみた図が上の写真。ベアリングローラーがそれぞれ均一な感覚で回るよう支持する部品が溶けてしまい、残念な事にローラー表面は全てはく離状態で真円に近い形のはずのローラーが変形していました。総走行距離38000kmにしての交換でした。
 
ゆっくり走っていても、「このような事になりかねない環境」で使っている人は、速度は全く関係ありません。ドカドカボカボカ煩いマフラーを付けている人は、エンジンが止まっている静かなときにしか些細な不具合音を聞くことはできませんから、走行中に不具合を見つけるのは困難でしょう。それで、いつも不具合を見つけるのが僕たちなのです。
 
メインテナンスの基本は足回りからです。ベアリング交換承っております。
弊社にて車検時要チェックポイントで希望されるお客様はその旨をお伝え下さい。

症状確認 のち キャブレターチューニング


98モデルのFLSTS(ヘリテイジスプリンガー)です。エヴォのFLSTC!初めてご来店のお客様でした。
 
困った諸症状が出る・・・との事で、ご相談頂きましたが、これは恐らくキャブです!とお伝えしました所、即日お預かりコースとなりました。(わお!) 具体的な諸症状とは、1:長い下り坂でスロットルオフにしていて、再びアクセルを開けようとするとエンジンストールする。2:流して走っているとき。スロットルパーシャルからオープンしようとすると、全く加速しない。こんな症状。
 
マフラーなどを交換していて、他はノータッチなので当然といえば当然の不具合も含まれていましたが、上の2点はあまり頻発するととてもストレスフル。
 
とは言っても、上記症状が出ている場合
キャブレター以外の可能性も無きにしも非ず!という事で、本当にキャブレターが問題なのか・・・!? 調べる必要があります。僕の経験に当てはめるとほぼ間違いないとは思いましたが、あてずっぽでは出来ませんからね。そこで、僕が持っている検査用Full-Tune CVキャブレターを取り付け、「不具合の確認の為だけに用いているセッティング」に合わせ、走ってみましたら・・・・やはりキャブレターでした。しかし、念入りに調べていると、他の問題も見つかりました。
 
とりあえずキャブレターだけでも大幅な改善が出来ると判りましたので、加工に移ります。
 
今回は Full-Tune CV 純正派 (Typeペッパー) 加工を施していきます。
 
 

取り外したキャブレターです。
よーく見てみると、フューエルインレットエルボーに亀裂があるのが判りました。この頃はプラスチックでした。どのタイミングで割れても不思議ではありません。Brassタイプに交換します。
 

 
 

キャブレターの加工が出来、車体に取り付けました。
キャブレターセッティング・点火タイミングの取り直し。 スパークプラグのチェック等。
 
フューエルホースはS&Sホースだった為、CVに使うにはあまり適さない。
2層タイプの1/4インチフューエルホースに変更。ホースクランプもカシメ式を使用してあります。
 

 

 
セッティングを施し、先週土曜日に御納車させて頂きました。
念入りに調べ、他の問題も見つかりました、電気系のトラブルの兆候と、ベアリングの不具合は、お早目にお願いしますね!

過剰はいりません。


XL1200Sのリアアクスルシャフトを緩める際のことです。
 
50cmはあろう、簡単にトルクがかかるはずの1/2ブレーカーバーで、「せーのー!」で緩めるほど強大不要トルクでの締め付けが施されていました。そして出てきたのが、過剰トルクで締めすぎた結果、残念な姿になりましたワッシャー。以前、ここのお仕事をされたメカニックは、よほど心配性だったのか、ずぼらだったのか。どちらにしても、反省すべきだね。
 
しかし。ワッシャーがくしゃり、となっただけではすみません。
 
こちらのアクスルシャフトは、トルク管理がとても大切。
過剰トルクで締めますと、ある重要部品に皺寄せがきます。
 
ベアリングです。
 
案の定、ベアリングが ガっタガタ。シールドなのに、背面を見るとグリース漏れまでしていました。
 
ベアリングにガタがあったとしても、目視確認、もしくは普通にホイールを回しただけ、などといった方法では、あまり解らないので、見逃しがちでしょう。確認方法があります。そして、見つけてしまいました。思いもよらぬ所に交換部品が生じてしまいまい、壊れているものは仕方がないとは簡単に言えますがご報告するのに気を使います。大変お気の毒で御座います。
 
ベアリング新調し押して動かす時にもスムースに転がる1200Sになりました。
 
 

メンテ大事

 
まさにこの一言でございます。なにかある前に、直してくださいね。カスタムは二の次です。