「転ばぬ先」カテゴリーアーカイブ

フロートボールガスケットで一言


2010年11月11日
 
CVキャブ用のガスケットで一言。
 
こちらのゴムで作られたフロートボールガスケットは、新しいガスケットを入れる際、特殊ボンドを使い固定する必要があります。ガソリンの影響でガスケットが膨張してしまい、フロートを外してもガスケットが収まらなくなり、組みつけが出来なくなります。ときどき、純正のフロートボールガスケットであれば膨張しませんか?と尋ねられますが純正でも同じです。粗悪社外ガスケットであればなおさら。
 
 
弊社にて、Full-Tune CV加工時、もしくはオーバーホール時に同時交換されていればその心配はありません。しかし、弊社のFull-Tune CV加工主任者が全く把握できないケースもあります。 
 
Full Tune CV加工後に、(弊社外にて)交換されているケースがそうです。
 
ガソリンが漏れ出すケースも有り、大変危険ですのでガスケット不良が発生している場合はお知らせ下さい。 
 
但し、
1:ガスケット交換の依頼が弊社の記録で確認でき、交換後2年以上経過している
2:弊社外にて交換されており、Full Tune CV加工主任者が把握できていない
 
こちらの場合は「有償」での対応となります。
それぞれ弊社で定めた保証規定となります。予めご了解下さい。
 

エヴォの修理


2010年11月9日。
車検でお預かりし、やたらと調子が悪く、ここ数日あずり続けたエヴォ1340の修理。写真、向って右は修理前、左は不具合を取り除いた後のプラグの色。ご覧の通り色も白くなってきました。ふぅ、すっきり。プラグはそれぞれ同等の熱価ですので。一応。
 
皆さんが思いがちなところは全然問題なく、しかし、とてもややこしい症状が出ていました。キャブで言うなら、薄いんだけど濃い症状・・・とか?タイヤで言えば、グリップ高いはずなのにやたらと滑る・・とか?とにかくそんな感じ。らちあかんので「今日中に絶対終わらせてやるッ!」と決め22:00前に修理できました。「これからエヴォ特有の不具合な症状になるかもなあ・・・」な、予兆も感じた興味深い修理内容でございました。
 
「うちは混ぜ物無しだぜ」 by 紅の豚
 

「転ばぬ先」 空気圧


フロントタイヤの”使っているトコロ”をみて、よく倒して曲がってるねの意味合いで「タイヤの端を使ってるねぇ!」と、これはよくある会話です。
 
しかし、その”使っているトコロ”の「削れかた」で、タイヤの空気圧不足が判ってしまう事も、あります。タイヤのふちが、「ナミナミ」に削れているのなら、空気圧不足でタイヤが路面に揉まれている証拠。要!空気圧チェックです。(上のFLHTCUフロントタイヤ空気圧は25psiでした。)
 
メーカー指定空気圧というのは、その純正タイヤでの空気圧。他メーカー、他銘柄となれば空気圧が変わってしまうこともあるでしょう。そのため、ファクトリーサービスマニュアルにも「ダンロップタイヤのみ(=純正タイヤのみ)」と明記されています。
 
ワタシメがメッツラーME880の空気圧をチェックする際は、純正指定空気圧より10%高めにしています。
 
スポーツスターなら フロント33psi / リア40psi 
ツーリングモデルなら フロント40psi / リア40psi といった具合です。
(各モデル、タイヤサイズで空気圧は分かれています。詳しくはサービスマニュアルをご参照ください。)
 
ME880は空気圧10%高めにして使うと、純正タイヤよりも持ちの良いタイヤです。ただしタイヤが冷たい時でないと正確な空気圧は見れないのでご注意。なにごとも、「冷静に・揉まさない事」が、長続きの秘訣です。
 
蛇足ですが硬いサスペンションからくる乗り心地の悪さをタイヤ空気圧を低くし、解消しようとするのは、おすすめしません。それとこれは、分けてお考えください。
 
ご参考までに。

「転ばぬ先」 お知らせマーク


 
電気の中でも発電系統の故障だけは体感で気づいたトキにはすでに遅し。
 
発電されてないため、当然バッテリーが弱ってくる、弱ってくるとスパークプラグの火が弱くなりだんだんとプラグがカブって走れなくなり、ブスブス・・・・エンジンストール。スターターを回すも足の辺りからギャッ・・カリカリカリ・・・(スターターモーターの弱弱しい音)。 これが多くの場合、体感で気づいたときでしょう。
 
レギュレーターの故障とひと括りにしても、妙な壊れ方(というより動き方かな)をしているケースもあります。「発電状態が普段とは違うぞ!」と見分けがつけばいいですが、電気は簡単に見えない。そう出来れば手の打ちようがあります。なら、見えるようにしてみようというのが、発電状態を確認できる「ボルテージメーター」
 
このバイク(FXD)もボルテージメーターでの僅かな変化をみつけ、テスターを当てて診断する事ができ、発電系故障の早期発見により出先でのトラブルを回避できました。ボルテージメーターは色んな形、大きさがあり、上の写真にありますのは3つのLEDライトで知らせるコンパクトでシンプルなものです。