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FXSBSE インジェクションチューニング (日本仕様パワービション)

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またまたFXSBSE ブレイクアウトです。
日本仕様のパワービジョンをすでに使っておられて、それを用いての再チューニングです。
 
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オーナー様から現状の走りと好みの走りを伺ったあと、一応いまのままで乗ってみようと乗ってきましたが、「こりゃかなり良くなるゾ!」といったところ。ダイノを用いないとチューニングはムズい、というのが、体感出来る仕上がりになると思います。
 
現在チューニング続行中。
設定値を見ると800rpmの仕様で、そのとおりに動いていましたが、どうもイマイチな感じのアイドリングだったので、良い感じに落ち着いたアイドリングにしてパワービジョン日本仕様でのみ可能な800rpmの設定。これを生かした内容に仕上げていきます。この800rpmはマップの操作にちょいとコツがありますね。
 
 
ではでは
 
 
masa
マサでした。

ステルスヘッダーの本領 如何に

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はい、こちらのヘッダーパイプですが、いま、写真で見ている様子では「銀色やん!」ですが、純正装着のヒートシールドがそのまま使えますので、「銀色やん!」は無くなります。覗き込む人にしか「ステルスヘッダーパイプじゃ!」とは判りません。まさにステルスです。
 
まずは、ステルスヘッダーパイプに施されたセラミックタービンコーティングの効果で感動している動画からです。
 

少し前にフェイスブックの45ページに上げていたのですが、このヘッダーパイプ、本当に熱くない!
 
昨日、ご来店された方々が
 
クチを揃えて 僕の
「全っっっぜん熱くない!」がツボって何回も再生しました!
 
とか
 
嫁が横から、なんなん、この人???って言いよったよ(笑)
 
などなど、ご意見お寄せいただきました。結構皆さん見ていらっしゃるのですね。
 
ま〜、ぶっちゃけ言って、後でシラフで見返すと自分でも恥ずかしいので、改めて見ません。
 
まるで、タカタ社長みたいじゃん、と自分でも思いました。(まだまだ甘いですが) でも、それも過去の事です。
 
 
そう、過去とは「過ぎ去る」と書きます。

 
 
あ・・・シラフで、と書くと、「酒呑んでたんかい!」、と突っ込まれそうですが、念の為に飲んでいたわけではありません。もちろん、そういう意味ではシラフです。ただ、言いたいのは、ノンフィクションです。僕が感じた、その時、その感動、その気持ちを、そのまま声を大にして、伝えたかっただけなのです。
 
まあ、ここで一本取れたな!
と思ってポジティブに居ます!
 
 
 
さて。なんの話でしたっけ。
 
 
 
あ、思い出しました。ステルスヘッダーパイプの件でしたね。
 
 
 

手前味噌ですが

パワーは相当に、上がりました

 
 
 
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まずは、こちら。ステルスヘッダーパイプに交換したのみのロールオンテスト結果です。
即ち、以前のエキパイで作ったチューニング内容のまま、測定したデーターです。
 
それと、以前のエキパイでのロールオンテスト結果をオーバーラップさせてみると
 
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なんと、以前のエキパイの方がパワーは上回っています。
 
勘違いして欲しくないのは、このステルスヘッダーパイプは「素材が良いものであって、それを引き出すも引き出さないもチューナー次第」という事です。先の結果を見てのとおり、ステルスヘッダーパイプに交換しただけ、ではパワーは下がってしました。しかし、幸いな事に、このFLTRXのオーナー様はこの辺りの、僕がしつこいまでしてきた、この説明をきちんと理解して頂いており、
 
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「排気はエンジンにとってとても重要な要素なので、交換してハイおしまい、という訳にはいきません。写真のようなシャーシダイナモという測定器を駆使してエンジンを作動させるコンピューターをプログラムし直さなければならないのです。エンジンが壊れてもいいんだったら、ボロくなって新車に買い換えれば端折ってもいいことなんですが、これから次の4万キロが、安全で特別であるために、メンテナンスとチューニングを惜しむ言い訳は僕の中にはありません。」
 
 
そう、理解していただいている御陰で、そのぶん、いい仕事をしなければならないと思う気持ちになります。
 
 
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こちらのグラフのそれぞれの色説明をば。
青=ステルスヘッダーパイプのチューニング前
緑=割れたM社製エキパイ
赤=ステルスヘッダーパイプのチューニング後
 
ステルスヘッダーパイプでは、ヘッダーパイプのみ交換しただけでは、明らかにパワーが下がっていましたが、チューニングする事でこのようになりました。
 
 
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このグラフにすると、もっと判りやすいですね。これが、純粋に、ヘッダーパイプでの、出力特性を表したパワーカーブです。このステルスヘッダーパイプという素材を生かしたチューニングにする、これが大切です。料理に似た側面があるかもですね・・。
 
 
さてさて、本日納車です。
乗っていただくのが楽しみですね。
 
 
ではでは
 
 
masa
マサでした

08yFLSTF パワービジョン チューニング^^;

梅雨もあけて、ツーリングシーズン!
 
と、その前にしばらくブログ書かずにいました・・・スイマセン!
相変わらず沢山お仕事頂いて感謝感激・・・
 
 
 
 
08年のファットボーイの、インジェクションチューニングです!
 
北米純正マフラー装着で、パワービジョンでのご依頼。パワービジョンは、何通りかのデーターが入れることが出来、パワービジョン本体さえあればパソコンいらずで簡単に純正状態に戻せる所に魅力を感じられたのではないでしょうか・・・(^v^)
 
 
ところで、話は変わりますが。
 
こんなクエスチョンがあります。
「北米マフラーでインジェクションチューニングって必要ですか?」という内容。
 
その必要か否かというのは、エンジンが壊れるから・・そういった、「必然性があるか」という事でしょう。
 
回答からすると、「必要は全くない」のですが、
それで、「面白みの有る走り」かと言えばそうとは言えないはずです。
 
  
よく、こういう喩えを出します。
 
 
銀座を「紙袋」で歩くのと「ブランドのバッグ」で歩くのは、どちらを選ぶ?
 
 
・・・、こんな、喩えをしますが、紙袋で歩くのは役割は十分に果たしてますけど、冷静に考えるまでもなく、銀座を茶色い紙袋で歩く・・・チョット・・・恥ずかしいですね(恥)
 
チューニングってこれに近い所があるのですが、必要性がなく、壊れている訳でもないのにやる意義は、もっと良く出来る、面白みを出す、これに尽きるかと思います。なので、北米マフラーでやる必要があるかという疑問を持っている人は、「必要」という言葉に縛られず、面白い乗り物にしたい!と切望されているのなら、チューニングはやる必要は十二分にありますよ。ただ、それをもっと良く出来て、面白みが出せる人に頼まないとイケナイという所がチューニングの難しい所でしょうか。必要性が出ているものならば、ガソリン多めに入れさえすれば明らかな変化があるので「変わった!」と満足されるでしょうけども、元々「必要性」があまりない所で、更に良くしようというのは単純には済みません。
 
話を戻して。
 
 
 

この度はパワービジョンです。
 
 

 
 
先ずは、チューニング前を・・・。
 
 

期待通りのガタガタなグラフです。
しかし、下の空燃比のグラフでは十分にガソリンは足りているのが解ります。
 
そしてチューニング後ですが
 
 

そして、先のグラフと、「チューニング後」とのグラフを、オーバーラップ。
それぞれの最高値59馬力→72馬力  10.6kg-M → 11.25kg-M へと上がりました。
 
 

そしてチューニング後に、別途承っておりましたタイヤ交換をば。
 
 

純正ダンロップD407のタイヤです。
 
 

ところでタイヤ交換時にマフラーがグラグラで、ネジが緩みまくっていた事に気付きました。
このまま走っていたらと思うと、ちょっとゾッとします。
 
 
これからインジェクションチューニングをお考えの人へ。
こちらのページもご覧下さいね。
http://www.45degree.net/Tuning/fuelinjection/beforetuning.html

V-RODのインジェクションチューニング


2007年式のVRSCDX ナイトロッドスペシャルのインジェクションチューニングでお預かりしました。今回はパワービジョンを使ってのセッティングとなり、純正ECMをフラッシュチューニングする類でV-RODをセッティングするのは今回が初となる。
 
V-RODというのは、ポルシェが技術提供したなどという話も聞くが、実のところどこまでの技術提供なのかは把握してない。V-RODの乗り味がポルシェっぽいかと言われれば、そんな雰囲気は微塵も感じない。アメリカンスタイルをしたシャーシの股ぐらにレーシーなV型2気筒DOHCエンジンを搭載した「V-ROD」としか言いようがない。各機構などをみているとこれまでのハーレーとは異なるモノづくりを感じさせる。その者の精神は、作り出すものに宿るという言葉があるが、その観点で見ていくとアメリカンな造りとは違う精神を感じた。
 

各気筒別にされたスロットル上部には長さの異なるファンネルが設けられている。
 

この排気量には十分すぎるほどの大口径スロットルブレードを非線形スロットルでコントロールしている。非線形にするとアクセル開度に対するスロットル開度を二次曲線的にさせる事で、アクセル操作に対してのエンジントルクがリニアになる。考えるに大口径スロットルブレードを使う事に対しての配慮なのだろうと見受けた。しかし、アクセル開け始めでは線形スロットルの方がトルクが発生する事から、V-RODのエンジン特性を見ても高回転で高い馬力を発生させるこのエンジンではアクセル開け始めでは滑らかすぎてしまい排気量相当の強力な前進力を感じようとすると、相当頑張ってグィッとアクセルを開くことになる。これまでのハーレー的概念である大きいエンジンで太いトルクで流して走るような感覚を期待されると、落胆されてしまうかもしれないな、とも思った。
 

この度はエアエレメントをK&Nにてセッティングに挑みます。
 
 

パワービジョン内に用意されているデーターは年式と車種によっては存在しない事もあるので、こうなると色んなデーターが入っていると期待を膨らませてパワービジョンを購入した人は、奈落の底へ突き落とされる結果になるので、DynoJet既存のデーターを入れ替えて、自分で遊んでみたい人は要注意。
 
このVRSCDX用のデーターも存在しなかった事から、純正データーを抽出し車体からのECMデーターを計測器を使いロギングし検討しながら専用のプログラムを作りセッティングを行いました。
 
 

そして、馬力は99ps→106psへ。トルクは9.34kg-M → 9.75kg-Mへと、それぞれアップ。セッティング前は大きく燃調が狂っている所もありましたが、そこも問題なく解消されました。パワーチェックのグラフで見ても、そこまで大きく目立って変化は無かったが、3500rpmまでのトルクは最大で2kg-Mもアップした所もあり、乗った時にもその変化は十分に感じられまして、セッティングを合わせた結果が確りと出た。セルでエンジンを目覚めさせた時の様子も、以前より数段力強くなりました。
 

リ・セッティング (FLTRX)


こちら昨年の8月にパワービジョンでインジェクション・チューニングをご依頼頂きましたが、この度はマフラー変更に伴いセッティングを合せなおしました。
 
https://www.45degree.net/blog/?p=6136 ←以前の記事
 
 

マフラーをRineHart Racingに変えたのでリ・セッティングを・・・って、診断してみると、この結果。状況が変化したので、セッティングが狂ったのですが、よく言う見た目にヌケの良いマフラーにするとガスが薄くなるという巷の定説とは真逆の結果でした。ガソリン突っ込みすぎてスベったパターンですね(^^ゞ
 
 

弊社オリジナルのプログラムでセッティング後は、赤いグラフに変化しました。

濃いすぎる状態を継続されるとコンディションが崩れてしまいますが、幸いにも由々しき事態は回避できました。
 
セッティング前後で、馬力は72hp トルクは11.87kgへと変化しました。「約12馬力アップ」、トルクは「約2.1キロアップ」うーん、なかなか。これだけ差が開き、パワーが上がっても、メリハリをつけたセクシープログラムに仕上がれば楽しく走れる上にガソリン消費量も少なくて済むので、セッティング合わせていないといろんな所で勿体ないことをしている事になります。
 
このように、一度セッティング合わせてあげても、今回の様にマフラーを変えたことでセッティングを合わる必要が再度発生する事もありますが、そういった事にも対応していますので、どうぞお気軽にご相談ください。
 
  
□ 乗り味もプラス
今回の依頼内容をちょっと詳しく書きたいと思います。以前セッティングさせて頂いた際は、ごくごく普通に乗りやすく、パワーもトルクも楽しめる内容でお渡し致しましたが、この度はリ・セッティング時に乗り味にも手を加えたいなあという事で承りました。

ならば、と、RineHart Racingに変えてあるからこそ出来る内容にした。そして、電子スロットル特有の「足りないリニア感」を払拭させ、1〜4速ギアーではスぅ〜ッと気持ちよく車速に乗るよう加速させ、5速ギアー以降は流して走っている時からの加速にズカダカと地を蹴る不等間隔爆発Vツインエンジンの特性をより引き出し、その結果心地よい振動が以前よりもライダーの気持ちとシンクロした「心地よいライド感」に仕上がったと思います。
 
アクセレーション一つで鋭い加速も出来る一方、景色みながら、ゆる〜く回るエンジン回転数で、深いアクセレーション、ズカダカ・・・・ズカダカ・・・・ドコドコドココココ・・・・ こういうハーレーの楽しみ方もありますよね。この辺はパワーカーブではまったく見えない感性フィーリングなので、そこがちょっとザンネン(+o+)