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The Beast FXD 納車・・・


8月はじめ。ようやく納車の運びとなりましたッ。
 

 
お決まりのシャーシダイナモデーター。このデーターで面白いのは、共にH-Dの純正のマフラーであることです。緑グラフはTC96のオール純正、赤グラフはこのBEASTなFXD(B)です。馬力は80馬力、トルクは12.8のほぼフラットトルクですが、ただフラットトルクでは眠いので、3,000回転付近からドラマが始まる感触にもなっています。
  
内心ワクワクしながらオーナーさんに試運転をお願いし、感想を頂くも、「かなり乗り易くなった!」と。Beastと表現した通り、行きはじめると巡航ギアの6速でも加速出来るエンジンに変貌していますが馬力よりもトルク重視に仕上げているお陰でしょう。適度にダルに反応し、キモチ・スイッチの構えが出来ているアクセルのグイ開け時はかなりキモチ良い加速をするようにセッティングしてあります。インジェクションでありながら、インジェクション臭さを取り除いた状態である・・とワタシ自身は評価しています。んじゃナンだ、キャブみたいなのか?!と突っ込まれると、新ジャンルであります、と即答するかもしれません。
 
ところで、トルクが有り余るエンジンに乗っちゃうと、トルクがないエンジンでは全く物足らない体になっちまいます。ワタシ自身もLS6エンジンのお陰でトルクが細いエンジンじゃ眠くなってしまう体になってしまいました。馬力のあるガソリンエンジンより3000ccのディーゼルターボエンジンの方が100倍いいくらいです。2速のアクセル全開で295のリアタイヤが負け、真っ直ぐ走りながらテールスライドを始めても即カウンターを当てるので、慣れとは怖いものです。
 
すんません。話がそれました。
 
APSじゃなくてフルサイズ、DXじゃ物タラン!FXだ!ファインダー視野率95%以上は要るぞ!・・・・・・みたいな感じかもしれません。
 
すんません、カメラの話です。
 
実際のトコロ、ISO6400まで実用で慣れると他種に換えてISO2000前後でノイズがでちゃ使いにくいよね。
 
あ・・・!カメラから戻ってねーー!!
  
 
 
 

馬力も良いけど、ホンキでトルクのあるエンジンのほうが、飽き難いですよん。
 
 
 

スリーブダイエット


こちら、スポーツスター883のシリンダーです。
883と1200のエンジンって、どっちが重たい・・・なんて思った事があります?
 
まんまイメージなら1200の方が重たい・・と思われがちですが、(このくだりで判るか・・笑い)
 
実は883エンジンの方が重たいんです。それはスリーブの厚み分だけッ。
 
 
 

この厚みのスリーブが・・・
 

ボアアップするとこの厚みになります。(MAHLEピストンが見えますか〜?<Tomさん)
正しい計測方法ではなく、かなり曖昧な数値ですが、だいたいこんなモン。
 
アルミシリンダーに鋳鉄のスリーブが嵌められていますが、スリーブ厚がこれだけ薄くなればわざわざ天秤で比較しなくても解りますね。「883シリンダー」は片手で持つのも重たいが「改1200シリンダー」はヒョイヒョイ持てる軽さです。
 
883をボアアップすると耐久性が・・と問われます。クリアランス不良やリング不良などの基本的なミスは論外として、スリーブの厚みだけで言えば、市販されているXL1200エンジンと同じようになり、スリーブが薄すぎて起こるトラブルはまず無いと言えます。むしろ「883シリンダーを使う事でのメリット」の方が僕には輝いて見えますが具体的な内容については割愛します。
 
ボアアップ用ピストンの中にはスリーブ厚が1mmを切ってしまうものがありますが、それは大変危険ですのでご注意あれ。「排気量の数値」ばかりに目が行ってしまわないように祈るばかりです。
 
 
Does size matter?
 
でかけりゃ、良いって、モンでも、ないぜ ベイベー 

Fine Tuning for TC88


GW前に承ったご依頼を今頃掲載して恐縮ですが、2005年式、TC88 FLTRi・・・です。
 
(注釈:i が付いているのはこの頃のインジェクションモデル)
 
今回は、2005年式には特に多い、オイル下がりの修理と、ファインチューニングを施す為にドックイン。
 
TC88でSTOCKエンジン、マフラーは純正ロゴ
ECMはPower Commander3 USBが取り付けられています。
 
まずは、そのままの状態、分解前をダイナモ上にて回してみます。
 
その結果がこちらっ!
 
 
  
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シリンダーへッドのチューンアップ

どもーぉ。
殺意を感じる暑さ、起床と同時に滴る汗・汗・汗
 
皆様いかがお過ごしでしょうか。
 
 
ワタシメは毎日2リッターのお水は欠かさないように気をつけて凌いでおります。
 
 
次にメカニックルームを作り変えるときは
 
「空調完備・冷暖房OK。で、ソーラー発電。」  これだけはゼッタイ外せん!

殺意を感じる太陽光線をも利用して光熱費は浮かせる。って最近じゃ当たり前の選択肢かもな・・!
 
んなように、してやろうと、あくまで前向きです。
 
 

うらあーー!!アツいぜーー!!!

 
 
 
あ、さて。
今回は 「シリンダーヘッドのチューンアップ」 です。 
 
具体的な内容は、シリンダーヘッドのステムシール交換と、シートカットです。
 
ここでの「チューンアップ」という言葉のニュアンスは
「本来持っている性能を発揮させる事。最高の状態に戻す事。」
 
そういうニュアンスで使えば、今回の内容は立派なチューンアップであります。
 
 
 
依頼のあった車両は、「2005年式のFXDWG」・・・です。
05年式のTC88は、前からココでも繰り返していますが、100%オイル下がりを起こしてしまいます。
 
では、エンジンを開けてみましょう。
 
 
 
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