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2013yFLTRXSE インジェクションチューニング

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愛媛県は宇和島よりご来店!
広島からだと、遠方よりご来店。
 
色々吟味した結果、弊社でのチューニングで、とご決断されたそうです。誠に有難いです。
 
その2013年FLTRXSEの内容は、「チューニング」と、「スロボの交換でCVOの深化をみてみましょう!」という内容です。

納車前からお電話にて打ち合わせさせて頂いておりました。スクリーミン・イーグル 58mmスロットルボディを組み付けて自走〜という予定でしたが、いくらインジェクターサイズが変わらないからと言っても、ちょっとそれはマズいですよ〜とお伝えして、チューニング直前の交換となりました。
 
FLTRXSE納車後 エキパイ、マフラー(クリヤキン)は交換するという事で、その状態でお持ち込み頂きましたが、エキパイ、マフラーを交換した事で2000rpm以下が全く使い物にならなくなってしまったとも仰っておられました。おおよそ状況は予測出来ましたので、これで更にスロボまで変えてはマズイというので、上記の判断に至りました。条件を外すと、とてつもなく調子が悪くなるのがハーレーで採用しているインジェクションのシステムです。
 
・・・・・
 
チューニング内容は純正コンピューター(ECM)書き換えでの800回転アイドルでグレートポテトサウンド。
58ミリのスロボを生かした内容だけど、ハーレーらしい乗り味は保ちつつ・・・そんな感じの内容! スロボ交換だけど、それに相反した乗り味を求めている感じの内容でした。ちょっとムズいけど纏める事は出来るなあという感じで承りました。ニュアンスですから、わかりにくいのはご勘弁下さい。
 
納期は持ち込み当日と、翌日の一泊二日。PM12:00に預り〜翌日PM:14:00にご納車、という流れ。ま、早速とりかかりませう。
 

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左が58mmのスロボです。
 
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組み付けていきまして・・
 
 
ダイノに乗せてチューニング。
 
 
で、いきなり前後の比較です。
 
 
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結構差が出ましたね。
 
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最高出力は、さておいて。
 
先ずは音の動画ですね。
こちらです。↓↓↓
 

 
試運転を共に行い
とりあえずは好感触だったという事で、そのまま納車。
 
19:30過ぎに、このお客様からTEL頂きました。
19:00頃に、戻りました!との事です。(遠路はるばるお疲れ様でした)
 
行きと帰りであまりの劇的変化で、それを伝えたくてお電話されたそうです。
 
総評としては、満足していただいたという内容でしたが、以前はキャブ車に乗っていて、今回の乗り換えは失敗だったかなあとも、仰っておられましたが、それが払拭出来たのが何より嬉しいです。
 
かくいう私も、以前はそうでありましたが、今は違います。そこで培った全て。それをもって、インジェクション嫌いを一人でも減し、インジェクション好きにする努力を惜しみません。
  
 
 
masa
by マサ

乗り味重視のインジェクション・チューニング(XL1200L)

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島根県からお越しのお客様です。広島・島根、隣県とは言え、距離にすると100km以上はゆうにあります。遠路はるばるご来店頂きありがとうございます。
 
当初ご来店時はサンダーマックス装着でのチューニング依頼でしたが、このお客様の望まれる所をよくよく伺うと、それはチューニングして、サンダーマックスで良い状態になったとしても、このお客様には満足してもらえないと判断して、丁重にお断りしました。
 
 
望まれるところの乗り味を経験を元に考慮した結果
 
それをするならばの最善をお伝えすると
数日後「その内容で」とお仕事頂きました。
 
 
ありがとうございますm(_ _)m
 
 
この度は、スリップオンで交換して、それぞれのマフラーに合わせたマップをお作りする内容です。通常なら1マップの作成ですが、この度は2マップの作成ですね。カウントなら2台分のカウントとなりますが、この際の料金設定はスリップオンのマフラー脱着費用とチューニング費用込みで31,500円となっております。セット的な割引が効いていますヨ。
 
 
まずは、2つのうち、一つのマフラー。北米のパンチアウト加工とやらを施してあるマフラー。
 
このXL1200、まずはじめに測った状態が北米のパンチアウトという加工がしてあるマフラーで、エンジンの中身はリバースドーム形状のピストンに交換する事でローコンプ化してあるそうです。それは大した問題ではありませんが・・・測ってみると、「わお〜ぉ」な結果。45ブログをよくご覧のお客様には、なんら珍しくもない結果でもあると思います・・・。
 
 
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トルクが・・・空燃比が・・・まあ、それはいいとして、まずは適切に合わせる作業から。
 
 
で、出来上がった北米のパンチアウト加工とやらの比較。
(こちらはお持ち込み頂いた時と、チューニング後とが、比較できる内容です)
 
 
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トルクの落ち込みが大幅に解消されましたね。
 
 
では、次に、もう一本のマフラー クロームワークスの3インチです。
 
 
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こちらがチューニング後。やはり北米と比べると明らかな大幅アップですね。
グラフの色は、あえて、「青」にしてあります。理由は後で判りますので・・。
 
このチューニングが終わった翌日に、オーナーさんが様子を見にご来店される予定でしたので、とりあえず、パワーと乗り味が半々位のチューニング内容で乗っていただくことに。すると、「出過ぎる」とのコメント。 
 
この一言でピンと来て、では!と感触を掴んでもらう為だけに作ったマップを、再度、XL1200Lへデーターを流し入れ、テスト走行をしていただくと、「好みに近づいたかな」という事でありました。
 
 
ふむふむ、なるほど。なるほど。
 
  
この日は、納車をする日ではなかったので、オーナーさんに実際に試乗していただいた時のコメントに大きなヒントを頂いて、再度細かい「詰め」を行いました。
 
で。出来上がったマップでパワーチェックを行なったのですが、当初クロームワークスでチューニングを行なったものと比較すると・・・
 
 
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なんと、パワーは下がっていました。
パワーは下がりましたが、乗り手が好む気持ちの良いポイントに合わせた調律を行った結果がパワーダウンであっても、それはそれでOKなのです。
 
確認していただいた後に、それを元に、さらに綺麗にチューニングを施しましたので、「これでOKだろうな」とは思いつつも、最終的にオーナーさんに厳しいチェックをお願いしましたら、「最高です」とのお言葉を頂きました。
 
 
遅くなりましたが、ちなみに、ポテトサウンド仕様にもなっています。
 
 
これこそが、私が得意とする、45ディグリーで行う「チューニング」です。パワーを出すことが、チューニングではありません。何かをもっての調律です。パワーを出すことの調律なのか、乗り味の調律なのか、これは同じ調律であっても、似て非なるもの。僕は、「チューナーの独りよがりであってはならない」と考えています。お客様が望む所へ、アジャスト致します。
 
 
でも、まだ「出過ぎる」という事であれば、遠慮なく仰って下さいね〜。
 
  
ではでは
 
 
masa
マサでした。

97yFLSTCの分解前確認

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97年式のFLSTC ご入庫。
福山のお客様ですがエンジンの不調が気がかりで、45と福山は100kmそこそこの距離ではありますが、私もその状況を鑑みて陸送での手配をお勧めしました。弊社より手配した陸送業者様にて運ばれたFLSTCが45ディグリーへ到着。
 
これまでご自身でエンジン開けたり、組んだりと、色々と可愛がってこられた経緯があったのですが、今回の状況では・・・と、ご依頼頂きました。普段からブログ等ご覧頂いている様で、誠にありがとうございます。
 
弊社到着後、順番が回ってきまして、エンジン始動〜始動からの診断〜試運転〜シャーシダイナモでの測定までは行い、その診断で見えてきた具体的な状況はつい先ほどお客様へご連絡済みです。
 
ただ一つ、やはり気になるのは1300回転以上から発生する異音です。
 
いつも異音の類では聞きなれたタペットの異音とは明らかに異なる音。
これは・・・確信ではありませんが、「ピストンスラップ音」の可能性もあります。
 
 
これからお客様との打ち合わせ通りエンジン分解です。つづく。
 
 
ではでは
 
 
 
masa
マサでした。

ブレイクアウト の グレイトポテト

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2013年式 FXSBSE ブレイクアウト 入庫です。
納車されたら、チューニングを、と昨年9月頃からお話頂いておりましたが、ようやく、納車となり、取り急ぎおめでとうございます。
 
とりあえず、シャーシダイナモへ固定をして・・と。
 
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まず、そのままの状態を測定してみますと・・・
 
 
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このような結果です。
比較対照が無いので解らないとは思いますが、純正状態より明らかな低下が見られます。
 
いままで、色々とCVO、測ってきましたが、ここまでのものは初めてカモ?しれません。
さすがに、元々排気量が大きいぶん(1801cc) 適正でなくても96キュービックインチエンジンでは、いいところの70馬力を出していますが・・
 
 
で、こちら、チューニング後です。
 
 
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チューニング後、パワーカーブを確認し、5500回転でレブリミットとするよう、設定の変更を行いました。
 
 
2010年以降のツーリングモデルのDBW、ドライブ・バイ・ワイヤ(電子スロットル)は、同じ電子スロットルの08・09とも異なり、MAPでの制御となっています。08・09と、10年以降とで、10年以降は、チューニングしていくにあたり、ナーバスなものとなり、ただでさえ、繊細さが求められるチューニングに、より一層の繊細なチューニングが求められるようになりました。
 
弊社、インジェクション・チューニング担当であるDrマサはその点を十分に理解し、これまでも進めて参りましたが、2013年のソフテイルとなると、CVOはドライブ・バイ・ワイヤとなり、さらにCAN bas通信となると、また更に条件が異なり、より一層の難易度を高めてきます。その中でも、全マップの適正化を計り、パワー的な所はもちろん、燃費的な部分、加速的な部分、扱いやすさ的な部分、最後に乗り味、これらを調律致しました。
 

動画も作りましたのでご覧下さい。
 
動画内、これくらいなら、誰でも出来ます、というのは、前述しました「パワー的な所はもちろん、燃費的な部分、加速的な部分、扱いやすさ的な部分、最後に乗り味、これらを調律致しました。」の一文に込められています。グラフがいくら良くても、全開域以外の調整から、最終的な仕上げ、これらが不十分では良くないよ、という意味です。普段、どれだけアクセルを全開にしているか、それは乗り手である貴方が一番分かっている事です。それ以外の仕上げは、パワーカーブからは、なかなか、なかなか、読み取る事が出来ません。(とはいえ、全開での測定なので、トルクの落ち込みがある所は落ち込みが感じられる内容です)
 
特に、細かい調整を強いられる燃費的な部分は、非常にめんどくさく、これを確認しているか否か、チューナーで差が出る所であると思います。だがしかし、普段乗りの多いお客様には、ここが一番大切である事を、Drマサは十分理解していますので、怠りません。
 
確認項目が増えてしまいますので、そのぶん、時間がかかってしまいますが、それら全てをきっちり合わせるチューニングを行なっているのが45ディグリーでチューニングをする、一つの特徴です。
  
 
 
ではでは
 
 
masa
マサでした。

ステルスヘッダーの本領 如何に

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はい、こちらのヘッダーパイプですが、いま、写真で見ている様子では「銀色やん!」ですが、純正装着のヒートシールドがそのまま使えますので、「銀色やん!」は無くなります。覗き込む人にしか「ステルスヘッダーパイプじゃ!」とは判りません。まさにステルスです。
 
まずは、ステルスヘッダーパイプに施されたセラミックタービンコーティングの効果で感動している動画からです。
 

少し前にフェイスブックの45ページに上げていたのですが、このヘッダーパイプ、本当に熱くない!
 
昨日、ご来店された方々が
 
クチを揃えて 僕の
「全っっっぜん熱くない!」がツボって何回も再生しました!
 
とか
 
嫁が横から、なんなん、この人???って言いよったよ(笑)
 
などなど、ご意見お寄せいただきました。結構皆さん見ていらっしゃるのですね。
 
ま〜、ぶっちゃけ言って、後でシラフで見返すと自分でも恥ずかしいので、改めて見ません。
 
まるで、タカタ社長みたいじゃん、と自分でも思いました。(まだまだ甘いですが) でも、それも過去の事です。
 
 
そう、過去とは「過ぎ去る」と書きます。

 
 
あ・・・シラフで、と書くと、「酒呑んでたんかい!」、と突っ込まれそうですが、念の為に飲んでいたわけではありません。もちろん、そういう意味ではシラフです。ただ、言いたいのは、ノンフィクションです。僕が感じた、その時、その感動、その気持ちを、そのまま声を大にして、伝えたかっただけなのです。
 
まあ、ここで一本取れたな!
と思ってポジティブに居ます!
 
 
 
さて。なんの話でしたっけ。
 
 
 
あ、思い出しました。ステルスヘッダーパイプの件でしたね。
 
 
 

手前味噌ですが

パワーは相当に、上がりました

 
 
 
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まずは、こちら。ステルスヘッダーパイプに交換したのみのロールオンテスト結果です。
即ち、以前のエキパイで作ったチューニング内容のまま、測定したデーターです。
 
それと、以前のエキパイでのロールオンテスト結果をオーバーラップさせてみると
 
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なんと、以前のエキパイの方がパワーは上回っています。
 
勘違いして欲しくないのは、このステルスヘッダーパイプは「素材が良いものであって、それを引き出すも引き出さないもチューナー次第」という事です。先の結果を見てのとおり、ステルスヘッダーパイプに交換しただけ、ではパワーは下がってしました。しかし、幸いな事に、このFLTRXのオーナー様はこの辺りの、僕がしつこいまでしてきた、この説明をきちんと理解して頂いており、
 
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「排気はエンジンにとってとても重要な要素なので、交換してハイおしまい、という訳にはいきません。写真のようなシャーシダイナモという測定器を駆使してエンジンを作動させるコンピューターをプログラムし直さなければならないのです。エンジンが壊れてもいいんだったら、ボロくなって新車に買い換えれば端折ってもいいことなんですが、これから次の4万キロが、安全で特別であるために、メンテナンスとチューニングを惜しむ言い訳は僕の中にはありません。」
 
 
そう、理解していただいている御陰で、そのぶん、いい仕事をしなければならないと思う気持ちになります。
 
 
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こちらのグラフのそれぞれの色説明をば。
青=ステルスヘッダーパイプのチューニング前
緑=割れたM社製エキパイ
赤=ステルスヘッダーパイプのチューニング後
 
ステルスヘッダーパイプでは、ヘッダーパイプのみ交換しただけでは、明らかにパワーが下がっていましたが、チューニングする事でこのようになりました。
 
 
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このグラフにすると、もっと判りやすいですね。これが、純粋に、ヘッダーパイプでの、出力特性を表したパワーカーブです。このステルスヘッダーパイプという素材を生かしたチューニングにする、これが大切です。料理に似た側面があるかもですね・・。
 
 
さてさて、本日納車です。
乗っていただくのが楽しみですね。
 
 
ではでは
 
 
masa
マサでした