これを感じるようになったのは、そう、昔の話ではなく…。
16歳からチューニングの真似事を始めてから、人生の半分を「ハーレーダビッドソン」というモーターサイクルに携わるお仕事をした頃に、何かが、変わった。
普通に聞いたら、ただただ、「気味の悪い話」であって。
これは、「ただの独り言」として聴き流していただければ。
チューニングはシャーシダイナモが要る。
これは随分と浸透しました。
….シャシダイで出来ることも重要で、ダイノ上では、「確実に決めておかなければならない箇所の決定」で利用する。
これも、シャーシダイナモという「キッチン」がオートマチックに決めてくれるものではなく、チューナーの手によって構築されていくもの。相応の感覚と勘と経験値が求められ、人間性がモロに出ると思う。
固めておかなければならない、強固な地盤となるデータ固め。それは体積効率(VE)の決定であったり、ノッキングの確認と点火マップの修正であったり。
パソコンを用いないと確認できない色々をするために、「シャーシダイナモ」という割と高額な設備を利用して要る。
ところが、これだけではオワらない。
ダイノ下ろし、走り出して、バイクと会話するのさ。
「君のオーナーは、どんな走りを、するんだい?」と。
わかるんだよね。
伝わってくる。不思議と。
ハーレって、結構ね、訴えてくるよ。割と、お喋り。
「違う!」とか、
「そうだ!!!」とか。教えてくれる。
ズレがあるのならば、感じ取って感覚性能を「数値」に置き換えて、依頼主の求めであろうトコロに合わせる。
一連のチューニングでは意識して「乗り手に合わせたチューニング」大切にしているが、以前にも増して練度を上げてきたところと、自分では思う。もちろん、最終的にはご依頼頂いたオーナーに試乗頂いて、ご確認頂いている。
チューニングとは。
乗り手に合わせること。
結局、パワーがナンボのチューニングは、飽きるのも早いと思う。
旨味を感じる日本において、
「愉しめるものか、そうでないか」は大切。
インジェクションはつまらない…それは違うと思う。
インジェクションこそ、人間の感覚が入る余地が多分にある。
ただ、それが難解なだけで。
僕は、今でも「現在進行形」だと信じ、模索している。
折角チューニングするのだから。お客様には、それを楽しんで頂きたい。
Enjoy ハーレー。
Posted by M.Yasuura
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ナイトロッドSPくんが入庫してきました。
2015年の4月頃に買って間もなく、半クラ発進時に突然エンジン止まってしまうという不具合があったとか。
そのとき間が悪く後ろからドカンとオカマほられて、本人さんは骨折…。
EGが止まらないように調整をしてください〜とご来店頂きましたが、購入した時点で既に変わっていた某フルコンが悪さしていると判断。
….私も、まだインジェクションチューニングがハシリの頃で、色々と手探りだった頃。とあるフルコンに手を出し相当痛い目にあっている。チューニングや調整が云々ではなく、安定性に欠けているあの不具合といったら、不愉快すぎて、バイク捨ててやろうかと思うほど。まあ、それを乗り切って今があるのですがね….。
あの頃、経験した不具合だけは、お客様には絶対に経験させたくない、そう、強く思っております。
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